【インタビュー:読者プレゼントあり】本格リアルタイムRPG『リ・モンスター(Re:Monster)』。小説原作「金斬児狐」先生と開発ディレクターにインタビュー!

最弱ゴブリンに転生した主人公の下剋上サバイバルファンタジー「Re:Monster」。そのゲームアプリ『リ・モンスター(Re:Monster)』リリースに先駆け、原作者、開発ディレクターに色々聞いちゃいました!

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posted by Shiki at 2016/02/09 19:30

「Re:Monster」原作者・開発ディレクターとの対談!

「怪物転生下剋上サバイバルファンタジー」と銘打ち、多くの読者から支持を受ける人気ファンタジーノベル「Re:Monster」が、本格リアルタイムRPG『リ・モンスター(Re:Monster)』となって登場!

これだけでも原作ファンにとっては朗報ではありますが、同時にそこはかとない不安を感じてしまうのも事実。これまで数多のアニメ、漫画、小説などが、ゲーム化されるたびに様々な物議をかもしてまいりました。ゲームが世に出たのちに、原作者様からの厳しいお叱りを頂戴するということもしばしばです。

そんな悲しい行き違いは未然に防がねばならない…ッ!そこで今回のインタビューにつきましては、開発ディレクター様のみならず、なんと原作者の「金斬児狐」先生に"実際にゲームをプレイしていただき、プレイフィールをうかがってしまう"というスペシャルな取り組みを行うことにいたしました。場合によっては先生のカミナリが落ちるかもしれないリスキーな本企画。果たして「Re:Monster」はどのように調理されたのか?ぜひご一読ください。
今回のインタビューでは、開発ディレクターの村石様、金斬児狐先生のお二人にお話をうかがっております。本来ならば直接四国までお会いしに行きたかったところですが、諸般の事情により、音声チャットにてコメントを頂戴いたしました。
▼金斬児狐
四国在住。2009年の終わりにWeb上で小説の連載を開始。瞬く間に人気を得て、「Re:Monster」で出版デビュー。※先生の愛犬にて著者近影とさせていただいております。
▼村石英晃
スマホゲームアプリ『リ・モンスター(Re:Monster)』開発ディレクター(開発協力会社所属)
(敬称略)

原作者、金斬先生にうかがう「Re:Monster」のテーマとは

――それではよろしくお願いいたします。金斬先生には音声チャットでのご参加ということで、大変お手数をおかけいたします。少々音量のチェックを行わせていただきますので、二、三お声をいただいてもよろしいでしょうか。

金斬:はい、どうぞ。何を答えればいいですか?

――では……本日のお昼は何を召し上がりましたか?

金斬:…「うどん」ですね!

一同:(笑)

――お約束をありがとうございます(笑)さっそくインタビューを開始させていただきますね。この度「Re:Monster」が初のゲーム化となったわけですが、そもそもの原作のテーマ、魅力についてご紹介いただけますでしょうか。

金斬:うーん、テーマというと「食べて強くなる」という点ですね。どこかゲームっぽいところがあります。

――なるほど。原作を拝読して、最初は昔のヤンキー漫画のようなサクセスストーリーなのかな?と感じたんですが、「Re:Monster」の主人公は少々違いますね。こう、運や状況によって勝つというより、明確な知識と経験、なにより特殊能力というアドバンテージがあるというか。そのあたりは昨今の読者層を意識したキャラクター設定なのでしょうか?

金斬:それもありますね。もちろんコツコツ積み上げたりするのもアリなんですけど、ある程度は下地があった方がスピーディかなと思って。

――大概異世界に飛ばされたりすると、文化や習慣の違いでギャップや葛藤を抱えたりするケースが多いように思いますが…主人公、意外とドライですよね。

金斬:そうですねぇ。まぁ、受け入れていくというか。そのあたりを書くのがメンドくさかったというのもあるんですけどね(笑)

一同:(笑)

――食べる事によってキャラクターが強くなっていくスピード感とか、周囲に認められていく達成感のようなところも魅力のうちかと思いますが、先にうかがったテーマ「食べて強くなる」という点について、このような形態になった経緯を教えていただけますか?

金斬:まずは「食べる」というところから始まったので、「人間を食べて強くなる」かなぁ…とか思ってたんですよ。ただ人間だけでそれを書くのは流石にキビシイかなと…そこで主人公をモンスターに転生させることで、幅が広がったというわけです。

――人間が人間を食べて能力を奪うというのも、その……ちょっとグロいですよね。モンスターに転生したことでそのあたりも緩和されましたかね?

金斬:まぁ、転生する前からそういう能力を持っていたわけですけど、確かにちょっとグロいですねぇ(笑)

――主人公が敵を「食べる」ことで能力を覚えて強くなるというのはいかにもゲーム的ではありますが、先生はプライベートでゲームなどをプレイされることはあるのでしょうか?

金斬:FPS※1ですかね、1人でやるとなると。バトルフィールド※2とか、あとはペーパーマン※3とか…サービスインして1年後ぐらいからずっとやってましたね。結構面白いんですよ(笑)
※1.ファーストパーソン・シューティングゲーム(First Person Shooter)
※2.架空の現代戦争をテーマにしたチーム制のFPS
※3.キャラクターが「紙」で出来ていることが特徴のオンラインシューティングゲーム


――オンラインの対戦モノをプレイされる事が多いんですね。今回の『リ・モンスター(Re:Monster)』にも対戦要素が実装されているわけですが、やはり興味はございますか?

金斬:そうですね、やはりそういったところが面白いんじゃないかと。

「Re:Monster」から『リ・モンスター(Re:Monster)』へ

――なるほど、ありがとうございます。では実際ゲームの部分についてもうかがっていきたいのですが、今回のゲーム化のお話はどういった経緯から?

村石:最初は「Re:Monster」を指定してゲーム化しようという企画ではなかったんです。アルファポリスの持つ様々な作品の中から、ゲームと親和性の高いものを選ぼうと。そこで企画を立てるにあたって新しく原作を読もうというスタッフと、ある程度読者として慣れ親しんだスタッフが企画を持ち寄ったなかに「Re:Monster」があったんです。

――村石様ご自身はどちら側でしたか?「Re:Monster」については既にご存知だったのでしょうか。

村石:はい、実は個人的にも金斬先生の作品のファンでして...「Re:Monster」は今回の企画の前から読ませていただいていました。参考資料として準備する際、まずは1巻をスタッフ用に手配したのですが、私の場合は既刊を一通り自宅から持ってきたんですよ(笑)
――それは愛を感じますね。もともと原作読者であったということであれば、「Re:Monster」がゲーム向きの作品かどうかという感触はすぐにわかりましたか?

村石:作品の世界観自体がRPG的な側面を持っていたので、ゲーム化しやすい作品かなとは感じました。一時的に力を失っているとはいえ、主人公はもともと特殊な能力や経験、知識を持っていて、強くなる手段自体は変わりませんから。ただそのままゲームにすると、バランスブレイカーになってしまうので、どのように調整するかというのは悩みましたね。

――確かに、スキル習得のために「一定数食べなくてはならない」やその表現の仕方はRPGライクですよね。原作ありきのゲームですから、やはりもともとの読者がターゲットに入るとは思うのですが、ゲーム単体としてみた時、どういった層の方に遊んでいただきたいとお考えでしょうか?

村石:基本的には幅広く、色々な層の方に遊んでいただきたいとは思いますが…あえていうならば、「ここにいる私たちぐらいの方」ですかね。

――と言いますと?

村石:ファミコンや、スーパーファミコンでゲームを遊んでいた世代です(笑)昨今のカジュアルなタイプのゲームに慣れている方の中には、ゲームをじっくり楽しむよりも成果を早く出したいという方もいらっしゃるので、ある程度試行錯誤してプレイするゲームが好きな方、若干年齢層の高めの方にも受け入れてもらえるようなゲームにしたいなと。

――確かに当時のゲームには、戦闘システムに独自のアイデアが盛り込まれていたり、ユニークな表現方法があったりとオリジナリティを出そうという試みが多く見られましたね。

村石:ええ。とはいえ、機能自体はわかりやすく、間口は広くしていこうと考えています。

――原作ファンに向けての世界観や雰囲気の表現といったところは、大きなPRポイントと思いますが、なかでもこれがイチオシ!と言えるようなポイントはありますか?

村石:そうですね…これだ!と言える程演出を重視しているわけではないのですが、「敵を食べて強くなる」という明確なテーマがあるので、敵から入手したアイテムを実際に自分が取り込んで、戦略の幅を広げていくというところはキチンとおさえています。
――ゲーム性とマッチした表現がなされていると。

村石:はい。こういった「強さ」を求めるタイプのゲームでは、誰しもが「頂点」を望むと思います。小説で主人公の「ゴブ朗」は強く、クレバーな存在ですが、本ゲームにおいては、プレイヤーは「ゴブ朗」を操作するわけではなく、1ゴブリンとして、プレイヤー自身の力で、のし上がっていく設定となっています。

――原作通りですと、弱点も弱点では無くなってしまいますからね…ゲーム性が考慮された結果というところでしょうか。

村石:例えば、これはボツになった設定ですが、プレイヤーは「ゴブ朗」配下のゴブリンとして産まれ、所属する集団の長である「ゴブ朗」に自分の力を認めてもらい、原作を読んだ方ならおなじみの「鬼乱十八戦将」の一角を目指す、という案もありました。結果的に独立した1体のゴブリンを操る設定となりましたが、本ゲームでは「ゴブ朗」という超絶的な存在が近くにおり、もしかしたら自分もあのようになれるのでは?という憧れをもって、日々を歩んでいく、といった世界観を持たせる形になっているんです。

――まさに原作を知るが故の試行錯誤ですね。金斬先生は、ゲーム化のオファーがあった際、何かリクエストなど出されたのでしょうか?

金斬:リ、リクエストですか?うーん……

――例えば、キャラクターのデザインはこの絵師さんに…!とか。

金斬:いやぁ、そういうのは無かったですね。連絡いただいた時にはビックリしすぎて、「あ、はい」という感じで思考停止してしまいました(笑)

――なるほど(笑)では、今となってみたら「こう言っておけばよかったなー」みたいな事もありませんか?

金斬:そうですね、今回実際にゲームを触らせていただきましたけど、面白く出来てましたし、あえて言う事は無いですね!

――開発の村石さんを信頼していると!

金斬:お願いします(笑)

村石:頑張ります(汗)

金斬先生による先行レビュー!果たしてその反応は…

――ありがたいお言葉を頂戴したところで、金斬先生には実際にゲームの各パートを先行プレイしていただいているわけですが、それぞれについて感想など頂戴できればと思います。まずは導入部分をプレイしてみて、デザインやBGMなどテイスト面についてどのように感じられましたか?

金斬:うーん…とりあえず最初に気になったところは、「小鬼」の字が違うなぁというところだったんですよ。

――あれ…誤字ですか?

村石:誤字です(泣)

金斬:最初に目についてしまったので気になってしまいましたけど、ガイド役で登場するオリジナルキャラとか、わかりやすくて良かったと思いますよ。

――いかにも裏がありそうなキャラでしたけれど…

村石:原作のヒロインや女性キャラは、ハッキリしているというか可愛い子が多いんですけれど、毒舌キャラがいなかったな…と思いまして。金斬先生、「Re:Monster」のひとつ前に執筆されていた作品がありましたよね?
金斬:はい、書いてましたね。

村石:あの作品のヒロインが大好きでして(笑)主人公の事が好きなんだけれども、口では毒を吐いてしまう…ただ、時々デレるというですね。あんなキャラクター性をうまく出したいと思いまして。ライターに細かいニュアンスを伝えて仕上げてもらいました。
――若干職権乱用の気配はありますが…その分キャラがしっかり立っているというわけですね。

村石:いやその、そういう意図は無いですが(汗)キャラが立っているといいな…と思います。

――では次にバトルの部分についてうかがえますか?例えば「狩り」の難易度やゲーム性など、どのような印象を持たれましたか?

金斬:実はこれまでスマホのゲームアプリをプレイした事が無かったんですよ。だから比較対象がなくって……狩りで色々進めていって、調子に乗って曜日限定のところに行ったらボッコボコにされましたね!
一同:(笑)

――もうひとつのバトル要素として、「大戦」という他のプレイヤーと競い合うというものがありますが、FPSなどの対戦ゲームをプレイされていた金斬先生からするといかがでしょうか。

金斬:どちらかというと反射神経に頼ったゲームをプレイしていたので、こうした頭を使う対戦というのは新鮮でしたね。もちろんFPSも頭は使うんですけれど、これはまた別の頭の使い方なので…適当にプレイしているとすぐ負けちゃいますね。

――原作者である金斬先生からは、以上のような感想をいただいたわけですが、いかがでしょうか?

村石:なんというか…その、お話する事が出来ただけで光栄ですというか…それこそサインくださいぐらいの気持ちだったので…言葉が出ないですね。

――村石様的にも金斬先生の作品には強い思い入れがあったと…ある意味念願叶ってといったところでしょうか。

村石:まあ…そうですね。企画の候補に作品の名前を見たときは、密かにガッツポーズをしていました(笑)ちょうど今は開発も大詰めなので色々とありますが、すごく楽しくやらせていただいています。

――金斬先生からもポジティブなご意見をいただきました。

村石:すごくホッとしています。

――...先生、包み隠さず仰っていただいて結構ですよ?

金斬:いやあ、もうお任せしてますんで!

一同:(笑)

ゲームと小説。それぞれの未来に向けて

――なにぶん、オンラインゲームですから、リリースされた後が肝心だとは思います。金斬先生から、開発・運営様に将来的に望むことなどは無いでしょうか。

金斬:将来的ですか…?その辺りの事情はこちらからは見えないのでなんとも言えませんが、ゲームをきっかけに「Re:Monster」を広く知っていただくことができたら嬉しいですね。

――確かに認知度が高まるきっかけとしては最適かもしれませんね。そういえば、TVCMのプロトタイプ版もご覧頂いたかと思いますが、声優の大塚明夫さんがナレーションをされていて、すごくインパクトがありましたね。

金斬:あれは驚きました(笑)まず、お話が来た時点で「ええっ!?」と思いました。

――逆に開発側としてはいかがでしょうか。金斬先生からは、「お任せします!」と全幅の信頼を置いていただいているわけですが、新たにゲームから「Re:Monster」に触れる方へのメッセージや意気込みなどは。

村石:ファンそれぞれに思い入れがある作品をゲーム化するにあたっては、当然のことながら、大きなプレッシャーもありました。登場キャラクターや世界観などを踏まえて、どういったタイプのゲームにするか、企画段階から様々な角度にて検討してきました。

今回私は開発チームのディレクターとして携わりましたが、「Re:Monster」のファンの1人としてこだわりを持って取り組み、結果的に良い形に仕上がったと思います。「Re:Monster」のファンはもちろん、ゲームから「Re:Monster」を知って、ファンになっていただければ幸いです。
――金斬先生に、原作小説の今後の展開について、お答えいただける範囲でお聞かせいただければと思うのですが…。

金斬:そうですね……まずは最新話を更新して、次は軽く日常編といった感じですかね?「辺境の食材を探しに行く」といったような。ちょっと「別の大陸へ行ってみる」というのも面白いかなと考えてます。

――どんどん世界観が広がっていきますね!最後に原作ファンの方、今後新たにゲームアプリを通じて「Re:Monster」に触れることになる皆様に、ひとこと頂戴できますか?

金斬:まずは、手にとっていただいてありがとうございます。これからも、皆さんの想像をチョットでも超えられるような作品を世に出していければと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします!

――本日はありがとうございました!

(2016年1月インタビュー)
いかがでしたでしょうか。版権作品を取り扱ったゲームは多いものの、開発サイドが熱心なファンであるケースは決して多くないと思われます。また、ゲームをきっかけに原作に興味が湧く機会が生まれるというのも、その世界観やキャラクター性が魅力的であればこそ。

ただいま『リ・モンスター(Re:Monster)』ティザーサイトでは、PVの他、小早川ハルヨシ先生によるオリジナル1ページ漫画を公開中。ちょっぴりシュールな老ゴブリン(ゴブ爺)の活躍に乞うご期待です!

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この度のインタビューに際し、株式会社アルファポリス様よりプレゼントのご提供をいただきました。本キャンペーンでしか手に入らない、超激レアアイテムも!

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なお、大塚明夫さんのサイン入り色紙には、1枚だけ「当たりバージョン」があるとか...!通常版とどのような違いがあるのかは、賞品が手元に届いてからのお楽しみです。みなさま、奮ってご応募ください!

大塚明夫さんプロフィール

株式会社マウスプロモーション(旧 江崎プロダクション)所属の男性声優。アニメやゲーム、ラジオ、映画の吹き替えなど幅広いジャンルで活躍し、その独特な渋く低い声で、多くの視聴者を作品の世界に導いている。

出演作・担当吹き替え

【アニメ】
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX:バトー
ブラック・ジャック:ブラック・ジャック
ジョジョの奇妙な冒険:ワムウ
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY:アナベル・ガトー

【ゲーム】
METAL GEAR SOLIDシリーズ:スネーク
戦国無双シリーズ:本多忠勝

【洋画吹き替え】
スティーブン・セガール
アントニオ・バンデラス
ニコラス・ケイジ
デンゼル・ワシントン
ドルフ・ラングレン

ほか、多数の映像・音声作品に出演。

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