文学誌「ファウスト」にも紹介された本格派!
小説が好きな方には『ファウスト』に馴染みのある方は多いのではないでしょうか。
メフィスト文学賞を主催し、受賞者の舞城王太郎、佐藤友哉、西尾維新、滝本竜彦などの作家を見いだした文学誌です。今回ご紹介する『人形の傷跡』はその文学誌ファウストにゲームながら「ミステリとゲームの協奏曲」と題し、紹介されたほどの完成度を誇る本格ミステリアドベンチャーゲームです。
失踪した姉を追う7日間の物語
物語は主人公:上条明日美が失踪した大学院生の姉に会うべく東京へ向かうところから始まる。姉のアパートや所属していたはずの大学研究室を訪れるものの姉の姿はない。それどころか研究室の学生や事務員たちはいずれも「姉を知らない」という・・・。姉を探し出す決意をした明日美。しかし、捜索を続ける明日美に次第に恐怖が迫る・・・。
本作にはショッキングなシーンも多いので苦手な方はご注意を。
イラストはなかなかリアルで要所要所に挟まれるBGMと相まって恐怖を煽る。
選択肢で分岐するストーリー
ストーリーはタップで進行していくシステム。選択肢なども1度タップしてから決定ボタンを押さないといけないため、うっかり間違ってしまったりすることなどはないだろう。
主人公の行動には様々な分岐があり、選択によってはバッドエンドになってしまうものも。
セーブはこまめに残せるので、重要そうな分岐の前にはセーブをしておきたい。
親切なシステムでノベルゲームに不慣れな人にも
しかし、序盤にはストーリー展開の前にセーブをおすすめされたりするのでいきなりゲームオーバーなどはない。
ゲームオーバーになった際も、どの選択肢が原因か示してくれる。
セーブし忘れた際にも物語の進捗チャプターから再開もできるため、もし詰まってしまうことがあっても安心。
引きつけられる物語・・・姉は何処?一体何を研究していたのか?
テキストをサクサク読める親切なシステム、引き込まれる物語、緊張を煽るBGMなどすべてが相まって非常に高い完成度になっており、これが無料とは信じられないほど。
もしゲームの進行に詰まってしまった場合には、開発元Child-DreamのHPに攻略Tipsがあるのでそちらも参考にできます。
Child-Dream ゲーム進行の手がかり