おーい、バンドやろうぜ!
「おーい◯◯、バンドやろうぜ!」と某国民的アニメの登場人物が友達を野球に誘うような台詞ですが、今回ご紹介するゲームのタイトルが正にそれ。
数々の大人気アニメを世に送り出してきたアニプレックスやソニー・ミュージックス、そして大人気スマホゲーム「Fate/Grand Order」でお馴染みのDELiGHTWORKSが手がける「青春」×「バンド」リズムゲーム『バンドやろうぜ!』をご紹介していきます。
大ボリュームのストーリー
『バンドやろうぜ!』は簡単に言うと、音ゲーです。
音ゲーですが、本作の肝は魅力的なキャラクターで構成された4つのバンドグループと、それに絡んだストーリーかと思います。
キャラクターの魅力
キャラクターの魅力ですが、まず1人1人に担当する声優が決まっており、ストーリーはなんとフルボイス。また、豪華イラストレーター陣がそれぞれのグループのキャラクターデザインを担当しているので、声優のファンだけでなく、イラストレーターのファンや音ゲーマニア、誰もが楽しめる作品となっていると思います。
さらに、担当している声優が実際にバンドの楽曲を歌っているので、キャラクターの雰囲気と楽曲の齟齬がありません。リアルイベントも開催されているらしいので、実際に気に入ったバンドの曲をリアルで聴くチャンスがあるかもしれませんね。
イラストレーター紹介
イラストレーター(敬称略) | 担当バンド | 参加作品など |
曽我部修司[FiFS] | BLAST | 「ペルソナ4」「ペルソナ3」コミカライズなど |
さらちよみ | OSIRIS | 「アルカナ・ファミリア」「POSSESSION MAGENTA」キャラデザ・原画など |
いとうのいちじ | Fairly4pril | 「灼眼のシャナ」「涼宮ハルヒ」シリーズ挿絵など |
ゆーげん | Cure2tron | 「ソフィーのアトリエ 」「フィリスのアトリエ」キャラクターデザインなど |
濃厚なストーリー
アグレッシブで熱い曲調が特徴なBLAST。
クールで叙情的な楽曲が特徴なOSIRIS。
個性溢れる楽曲と共に、その高いライブパフォーマンス力が売りのFairly4pril。
キュートでポップなサウンドが魅力の異色系バンドのCure2tron。
それぞれ個性豊かなバンド毎のストーリー(メインシナリオ)が用意されており、ストーリーを楽しむことで楽曲に込められた意味や、メジャデビューを目指す背景、夢などが垣間見えるかと思われます。
また、それぞれのキャラクターにもストーリーがあり、メインシナリオを読むだけではわからなかった、キャラの内面や人となりがわかるようになり、バンドの楽曲、メインシナリオをまた違った方面から見ることができるかもしれません。
ちなみに、ゲームを開始した際に選んだバンドのプロローグからゲームはスタートしますが、チュートリアル(プロローグ)が終わった後に、他のバンドのプロローグを閲覧できるので、最初にどれを選んでも問題ありません。
白熱のバンドバトル
魅力的なキャラクターをご紹介したところで、本作はリズムゲームですので、肝心のリズムゲーム部分についてもご紹介します。
本作は、「デュエルギグ」と呼ばれる対戦形式のリズムゲームです。「デュエルギグ」とは相手のバンドよりも盛り上がっているかどうか(高いスコアを獲得しているかどうか)で勝敗が決まります。
勝利すると楽曲を演奏したバンドメンバーがスピリッツを獲得し、それぞれ一定値まで貯まるとランクが上昇。ランクが上昇することで各種シナリオが開放されたり、報酬を獲得することができます。
熱い演出
ライブ中は選択したキャラクターの状況やスキルに応じて、キャラクターの熱い台詞や演出が楽しめるので、飽きが来ません。
BLASTはBLAST、OSIRISはOSIRISと実際のシナリオのバンドメンバーは固定されていますが、プレイヤーがプレイするゲームパートでは自分独自のメンバーを編成できます。
そのため、BLASTの曲をOSIRISのメンバーで演奏するなど、本来ならありえない夢のコラボレーションといった楽しみ方もできそうですね。
リズムゲームの難易度は
リズムゲーム、音ゲーは苦手という人もいるかと思いますが、本作の難易度はそれほど高くないと個人的には思います。
譜面が流れてきて、決められた箇所に到達したら該当箇所を"タップ"という基本的なシステムは他のゲームと変わらないのですが、タップする箇所は4箇所だけなので忙しくありません。
もちろん、楽曲の難易度が高くなるに連れ、譜面が複雑になったり、タップだけでなくフリックや長押しといった操作が必要になりますが、操作する箇所が少ないだけで難易度はグッと減っていると思われます。とは言え、レーンからレーンへ移動して音を繋げるスライドは少し癖があり慣れるまでは大変かもしれません。
しかしながら、これまで音ゲーに慣れ親しんでこなかった、または脱落した方も『バンドやろうぜ!』でリズムに乗ることができると思います。
バンドやりたくなってきたぜ!
さてさて、『バンドやろうぜ!』のレビューでしたが、いかがだったでしょうか。
バンド……やりたくなってきたのではないでしょうか。
筆者は『バンドやろうぜ!』とリアルにやるには酷な歳になってしまったので、Cure2tronに入りったつもりで、男1人のハーレムバンドを楽しみ、青春時代を取り戻したいと思います。
……?
え?Cure2tronは全て女装した男?
そんなばかな、こんな可愛い子たちが男の娘なわけが……。