もはやタイトルがダジャレとして成立していない!
身もフタもない名前の通り、ド田舎でアイドルになることを夢見る3人の"ぶす"。もとい、あか抜けない少女たちの青春を描いたゲームが、この『ド田舎アイドルストーリー ぶすライブ』だ。
キャラクターデザインはなんと、怪奇表現とミョ~に色気のある女の子キャラが人気の漫画家、押切蓮介氏。
一瞬、"こんな画風だっけ?"と思うかもしれないが、実際にプレイしてみると、しっかり押切ワールドも楽しめる内容になっているぞ。
プレイヤーが操作するのは、姫奈子と真名、そして吹奏楽部を抜けて彼女らと共にアイドルを目指すことにしたアリサの3人。
最終的な目標は全国アイドルトーナメントでの優勝だけれど、まずは校内の部活動としてアイドル部を結成し、部室で地道なライブを開催することになる。
一流のアイドルはユニット名を天に委ねる
そんなわけで、最初の操作はユニット名をつけることだ。
ユニット名はランダムで生成することができるため、とんでもない名前のグループにすることも……
ドイツプライドJAPANはドイツなのか?ジャパンなのか!?
結果"ランダム"ボタンを押すこと数十回、ついに高校生アイドルグループ"アフリカ少女パレード"が爆誕することになった。
いかなる芸も下積みから
さて、ユニット名が決まれば、あとは地道な部活動が待っている。操作は至って簡単。廊下を歩く生徒たちをタップで捕まえて、観客になってもらうだけだ。
強引に?いえいえ、これも立派な営業活動です。
ここで規定量の人気を達成すれば、ひとまずノルマクリア。部費を獲得する事ができるぞ。
さらに時折発生するボーナスチャンスを利用すれば、廊下を歩く生徒たちも激増。どんどん引き込んで、無理やり……いえいえ、自発的にファンになって頂こう。
いつの時代も、アイドルといえばグッズ商法
獲得した部費を使うことで、物販を開始したり、新たなファン層を獲得することができる。
なぜ校内の部活動に"近所のおじいさん"や"消防士"が紛れ込むのかは謎だが、それはさておき、積極的に投資して効率的に人気を集めていこう!
ちなみに人気や部費は、ミニライブの開催でも得ることができる。
時には大成功したり、時には失敗したり…、それもまた青春。開催には回数制限があるが、こちらもコツコツやっておくとお得だ。
これぞ青春!ストーリーパートを進めてみよう
ノルマを達成すると、ひと月ずつストーリーが進行する。
苦労して歌詞を考えたり、衣装を作ったり……文化祭のステージでのバンド演奏を夢見ていたプレイヤーなら甘酸っぱい思い出もよみがえるかもしれない。
彼女らは"ぶす"だけれど、いまこの瞬間、夢を追いかけているのだ。
中には、猟友会のおじさんから依頼があったかと思えば鹿の死体処理だったり……、そんなちょっと特殊な青春を追体験できたりもする。
そして文化祭のステージへ!
ライブステージではプレイヤーの操作は全く必要が無い。成長した3人娘の姿を眺め、心の中で応援するだけである。
ありがとう、"アフリカ少女パレード"!
少なくとも筆者の中で君たちは最高のアイドルグループだ。アフリカで通用するかはわからないけれど!
ついに活動は校外へ……そしてライバルの出現
そんな文化祭の興奮も冷めやらぬまま、次に姫奈子が目指したのは、校内を飛び出て外の世界(隣町のデパート)で勝負すること。しかしそこにライバルが出現!どう見ても敵いそうにない相手に、彼女らの努力は通じるのか?そして、ド田舎から世界へ羽ばたくことはできるのか?
かつてアイドルやバンドマンを目指していた人、3人娘のサクセスストーリーが気になる人、そして、押切蓮介の漫画が好きな人はぜひプレイだ!