本作は、完璧に「ドライビングパズルゲーム」
こだわったゲーム作りで、高い評価を得ているゲーム会社「MediocreAB」が作った渾身の一作『Does not Commute』は、なんと「ドライビングパズルゲーム」。
小さな街でそれぞれの目的のため「Commute(通勤)」する人々の車を、ただひたすら運転して目的地に到達する。
というだけの簡単なゲームなのですが、そこにはある仕掛けが施されています。
パズルになるのは「過去の自分」
ゲームの舞台は、静かな夜に包まれたどこかの街。今まさに走り出そうとする車と目的地、制限時間。そして運転手のストーリーが表示されます。
この文章が交差する彼らの日々を描いてるっぽいんですが・・・なるほど、分からん。
1人目は歯科医師のチャーリーさん。なんか自分のクリニックに行くらしいですね。
ブゥーーーン・・・。街はとても静かです。
お次は郵便配達員のベティさん。とっても仕事の効率がいいとのこと。
ムムッ?左下にも車が・・・
この運転の動き・・・数秒前の自分によく似ている・・・まさかっ!?
そう、つまりそういう事なのです。
本作では「自分が運転した車が、リプレイされて走り続ける」のです!
これを人数分行い、制限時間内に全員が目的地にたどり着いたらクリアとなるわけですが、終盤はもうてんやわんやになります。
オフィスへ向かう女性達や
スクールバスや救急車の運転手。
はたまたアイスクリームマンなど色んな人々が車を走らせ、日常が生まれていきます。
そして、「交通事故」もまた、人間社会の日常の1つといえます。
避けようとして民家に突っ込んだり、対向車線の車とぶつかったり・・・
こういった事故でクラッシュしたクルマは、極端に動きが遅くなりタイムロスに繋がります。やり直した方がいいなと感じた時は、画面左上の巻き戻しボタンを押すと、制限時間を1秒払って、出発前まで戻る事ができます。
出発時に60秒だった場合は、59秒となってスタートというカンジです。
制限時間はステージに落ちているタイムを拾うことで回復できます。
「ターボ」や「トラクション」を上手く使おう
何回巻き戻しても過去の自分から逃れられない!という時は、「ターボ」や「トラクション」「アーマー」などを使って車の性能を変化させましょう。
これらはゲームが進むにつれ少しずつアンロックされます。
「ターボ」は皆ご存知、車が速くなり、曲がりづらくなる機能。
「トラクション」は車の操縦性がよくなり、速度を少し遅くする機能。
「アーマー」はクラッシュを軽減するものの、車の加速力が低下する機能。
使うタイミングは、運転前の説明タイム。左に表示されるボタンをポチっと押す事で、作動します。
運転してみたよ
というわけで、実際のプレイをご覧ください。
全ては自己責任なゲーム
自分が運転したものと分かっていても、自動で動く車達は何か無機質で、まるでぶつかりに来ているかのような錯覚さえ感じます。実際はただのリプレイな訳ですが・・・
ストーリーが英語なので、このゲームの物語的部分を紐解くのは難しいでしょうが、ゲーム自体は非常にシンプルなので、楽しめるかと思います。
レトロな雰囲気と、斬新なゲーム性が光る一作となっているので、ぜひプレイしてみてください!