各種概念礼装の使い方
『Fate/Grand Order(FGO)』では、サーヴァントに装備させるとHP/ATKが加算され、各種効果が付与される概念礼装というものがある。
付与される効果には様々な種類があり、単純に火力をアップしてくれたり、装備させているだけで状態効果が付与される礼装もある。
今回は、火力アップと耐久力アップに関連する概念礼装の使い方や、どのようなサーヴァントと相性が良いのかを紹介。また、概念礼装の基本的な仕様についても解説。
概念礼装の基本仕様
概念礼装の最大解放
概念礼装は、サーヴァントと同じく強化するとHP/ATKの値が上昇する。
それだけでなく、同一の概念礼装を素材に使用して強化すると、レベルの最大値が上昇し、最大4段階(最大解放)まで強化することができる(サーヴァントでいう霊基再臨)。
最大解放させると、概念礼装の持つ保有スキルの性能がアップするので、基本的には無強化状態よりも使い勝手がよくなる。ただし、強化させずに一度に複数のサーヴァントに装備させたほうが良い場合もあるので、強化する時は礼装の使い道を考慮するのが大事。
▲「★5 2030年の欠片」を5個使い最大解放1個を使う(左上)よりも、無強化状態を3個使用した(右上)ほうがスターの供給量が上がる。
概念礼装のコスト
サーヴァントにはランク毎に"コスト"があるが、概念礼装にも存在する。
サーヴァントに概念礼装を装備させる時はトータルコストを意識して、コストがはみ出さないように注意する必要がある。
基本的に★3よりも★4、★4よりも★5のほうが概念礼装の性能が良いことのほうが多いが、★5の礼装効果と似たような効果が★4に存在するケースも多々ある。そのような下位互換※1礼装は、右上の画像のような場合※2に、コストを抑えて左上画像の★5礼装並の恩恵を受けられる。
コスト調整を円滑に進めるため、★4以下の礼装も強化しつつ上手にやりくりしていこう。
※1:全ての礼装に下位互換があるわけではない。
※2:一部最大解放されていない。
ダメージ量アップ関連
単純にダメージ量をアップさせる礼装を紹介。
火力アップ系
単純に火力をアップする礼装には、大まかに分けると2つの種類がある。
敵への攻撃は知っての通り、Arts、Quick、Buster、これら3種のコマンドカードを選び攻撃していく。
これら3種の"カード性能"を上げることで結果的に火力をアップさせるものと、カードの種類は問わずに単純に"攻撃力"をアップさせるものの2つだ。
まず、"攻撃力"をアップさせる礼装から紹介。
「★4 コードキャスト」や「★5 ぐだぐだ看板娘」など"攻撃力"をアップさせる効果は、3種のカード全ての"威力"をアップさせるので、単純にダメージ増加に繋がる。
しかし、"カード性能"がアップしたわけではないので、固有のカードの性能、ArtsによるNP獲得量やQuickによるスター獲得量などは増加しない。
従って、ダメージ以外の要素も強化したい場合は、それぞれの"カード性能"が強化される概念礼装を装備する必要がある。
ここで注意しておきたいのは、"カード性能"がアップするのは、概念礼装の効果に記載してあるカードということ。
例えば、「★5 フォーマルクラフト」や「★4 投影魔術」はArts性能をアップさせる効果があるが、それ以外のQuickとBusterの性能はアップしない。
それを踏まえて、"カード性能"がアップする礼装を装備させる時は、サーヴァントが保有するカードの枚数を確認し、宝具を含めて一番多く持っているカードの種類を基準にするのがベター。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★4 コードキャスト | 攻撃力と防御力25%UP(3T) |
★5 ぐだぐだ看板娘 | 攻撃力60%UP(3T)&ターゲット集中(3T) |
★4 投影魔術 | Arts15%UP |
★5 フォーマルクラフト | Arts25%UP |
★4 ガンド | Quick15%UP |
★5 イマジナリ・アラウンド | Quick25%UP |
★4 緑の破音 | Buster15%UP |
★5 リミテッド/ゼロオーバー | Buster25%UP |
相性の良いサーヴァント
■Arts系
・メディア、ナーサリーなど(Arts4枚のキャスターの中で攻撃宝具持ち)
・ネロ〔ブライド〕、両儀式〔アサシン〕など(Arts性能が高い)
・ヴラド三世、ロビンフッドなど(強力なArts宝具持ち)
■Quick系
・ジャック、呪腕のハサンなど(Quick4枚のアサシンの中で攻撃宝具持ち)
・沖田総司、カーミラなど(Quick性能が高い)
・アンメア、スカサハなど(強力なQuick宝具持ち)
■Buster系
・坂田金時、クー・フーリン〔オルタ〕など(Buster4枚のバーサーカー)
・アルトリア、ドレイクなど(強力なBuster宝具持ち)
クリティカル威力アップ系
通常攻撃がクリティカル判定を受けると、単純に与ダメージが2倍になる。
これだけでも大ダメージだが、このクリティカルの威力をさらにアップさせる礼装に、「★4 宝石魔術・対影」や「★3 凛のペンダント」などがある。
クリティカルを発生させるには、事前にスターを獲得する必要があるので、前述した礼装などを装備させた"だけ"では十分な恩恵を受けられない。
しかし、スターを大量に供給できるパーティ編成であれば、クリティカル攻撃を安定的に発生させることができ、概念礼装の効果を最大限に活かすことができるだろう。
クリティカルを発生させやすい環境に置くのなら、単純に火力があるサーヴァントであれば誰でも良い。スターを大量に獲得するサーヴァントと組み合わせよう。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★3 凛のペンダント | クリティカル威力15%UP |
★4 宝石魔術・対影 | クリティカル威力25%UP |
★5 ムーンライト・フェスト | クリティカル威力とスター発生率15%UP |
相性の良いサーヴァント
■自身でスターを供給できる
・沖田総司、ジャックなど
■スター集中を用いてクリティカルを狙う
・ギルガメッシュ、荊軻など
宝具威力アップ系
NPを100%以上にすることで発動可能な"宝具"。
宝具はそれだけで大ダメージを与えることができるが、「★4 天使の詩」や「★5 ヘブンズ・フィール」を装備させれば、さらに宝具の威力をアップさせることが出来る。
これらの礼装は、宝具の威力を上げるだけなので、NPを100%まで溜めることが出来ないのであれば、意味のない礼装となる。従って、概念礼装の力を使わずとも容易にNPを溜めることができ、尚且つ強力な攻撃宝具を持つサーヴァントへの装備がおすすめ。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★4 天使の詩 | 宝具威力UP25%UP |
★5 ヘブンズ・フィール | 宝具威力UP40%UP |
★5 黒の聖杯 | 宝具威力UP60%UP&毎ターンHP-500減少【デメリット】 |
相性の良いサーヴァント
■単純に宝具威力が高い
・ロビンフッド、アンメア、スカサハなど
■宝具回転率が高い
・メディア、ドレイク、カーミラなど
与ダメージプラス系
「★3 ジャック・オー・ランタン」や「★4 拳舞は鮮やかに」は、攻撃でダメージを与える際に、記載されている数値分のダメージが加算される礼装。
注意しておきたいのは、hit毎に加算判定があるわけでなく、1回の攻撃に記載されている数値分が加算される(+800なら1回の攻撃に+800しか加算されない)ということ。
低レベルでほんの少しのダメージしか与えられない時には有効だが、サーヴァント自身の与ダメージが増える頃には、前述した火力アップ系のほうがトータルの与ダメージが増加する。
何もつける礼装が無い時に装備しておくなど、優先的に装備させる必要は無い礼装だろう。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★3 ジャック・オー・ランタン | 自身に与ダメージプラス100状態を付与 |
★4 拳舞は鮮やかに | 自身に与ダメージプラス800状態を付与 |
★5 紅蓮なり影の国 | 自身に与ダメージプラス状態を付与(毎ターン効果アップ・最大+1000) |
耐久力アップ関連
倒されないようにするための、生存力を上げる礼装を紹介。
防御力アップ系
「★4 鋼の鍛錬」や「★3 アゾット剣」は自身の防御力をアップさせる礼装。
防御力アップは言い換えると、被ダメージを防御力がアップした割合分、減少させるということ。
例えば、「★4 鋼の鍛錬」は防御力を15%アップさせる礼装だが、これを装備していない時の被ダメージが1,000だったとすると、装備時は15%減で850になる。つまり、防御力アップ値が高ければ高いだけ、被ダメージを抑えることが可能。
防御力バフや回復系のスキルを持ち耐久に優れてるサーヴァントなら、さらに倒され難くなるので、選択肢の一つとして有効だろう。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★3 アゾット剣 | 防御力UP8% |
★4 鋼の鍛錬 | 防御力UP15% |
★4 マグダラの聖骸布 | 〔男性〕に対する防御力UP25% |
相性の良いサーヴァント
■ルーラー特性(バーサーカー以外からの被ダメージ半減)をさらに活かす
・ジャンヌ、天草四郎など
■耐久型
・デオン、マシュなど
■長く生存させて活躍させたい
・諸葛孔明、アンデルセンなど
耐性アップ系
敵からの弱体効果付与を防ぐため、弱体耐性をアップさせる概念礼装がある。
攻撃力や防御力デバフ、スタンや魅了付与など弱体効果スキルを頻繁に使用してくる敵相手に効果を発揮するだろう。
この概念礼装には、「★3 ルーの光輪(スタン耐性アップ)」や「★4 ムーニー・ジュエル(魅了耐性アップ)」のような1つの効果への耐性だけの礼装もあれば、「★4 原始呪術」のように弱体効果全般に効果を発揮するものもある。
また、弱体効果付与そのものを回数分無効にする「★5 聖者の依代」などもある。
敵が弱体効果付与スキルを持っている場合は、対策に装備させるのも有りだろう。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★3 ルーの光輪 | スタン耐性25%UP |
★4 ムーニー・ジュエル | 魅了耐性80%UP |
★5 老成の翁 | 即死耐性60%UP |
★3 偽臣の書 | 弱体耐性15%UP |
★4 原始呪術 | 弱体耐性25%UP |
HP回復量アップ系
HP回復に関する概念礼装は2種類ある。
「★4 柔らかな慈愛」のように装備者が回復スキル(以下、宝具も含む)を使用する際、その回復量をアップさせるもの。もう一つは、「★5 メイド・イン・ハロウィン」や「★5 ストリート・チョコメイド」のように装備者が回復スキルをかけられた時のみ、その回復スキルで回復する量がアップする礼装だ。
前者は"与HP回復量アップ"と記載があり、回復スキル持ちに装備させなければ意味がない。HP回復に特化したサーヴァントに装備させると良いだろう。
後者は"HP回復量アップ"と書いてあり、回復した時の量をアップさせたいサーヴァントであれば、装備させるのは誰でも良い。
どちらの効果にしても、戦闘不能から回復する"ガッツ"によるHP回復量は増えないので注意。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★4 柔らかな慈愛 | 与HP回復量15%UP |
★5 メイド・イン・ハロウィン | HP回復量60%UP |
★5 ストリート・チョコメイド | HP回復量20%&Arts10%&Quick10%UP |
相性の良いサーヴァント
■回復特化サーヴァント
・メディア〔リリィ〕、アイリスフィール〔天の衣〕など
■回復宝具持ち
・アンデルセン、玉藻の前など
■自身を回復する手段がある
・タマモキャット、ネロ、両儀式〔セイバー〕など
敵からの回避・無敵系
敵からダメージを受けないようにする効果に、〔回避〕や〔無敵〕がある。
「★4 夏の未来視」や「★3 葦の海」などを装備すると、自身に〔回避〕を付与するが、注意しておきたいのは継続時間。回数ならば、回数分攻撃されなければ効果は継続する。ターン数ならば、攻撃されなくてもそのターンが終了すれば効果が途切れる。
〔無敵〕にも同じことが言える。〔無敵〕付与は同じでも、「★5 月霊髄液」は〔無敵〕効果を3回付与、「★5 グランド・ニューイヤー」は1ターン付与と異なるので注意。
同時に、〔回避〕や〔無敵〕を無効にさせるスキルも覚えておきたい。
〔必中〕は〔回避〕を無効にするが、〔無敵〕は出来ない。しかし、〔無敵貫通〕は〔回避〕と〔無敵〕両方を素通りできる。敵が使用してくるスキルに合わせて概念礼装を組み合わせてみよう。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★3 葦の海 | 回避状態付与(1回)&弱体耐性5%UP |
★3 サロン・ド・マリー | 回避状態を付与(1回)&HP回復量5%&弱体付与成功率3%UP |
★4 夏の未来視 | 回避状態を付与(1回)&自身のクリティカルスター発生率15%UP |
★5 グランド・ニューイヤー | 無敵状態を付与(1ターン)&ターゲット集中状態付与&弱体耐性を10%UP |
★5 月霊髄液 | 無敵状態を付与(3回)&与ダメージプラス200状態付与 |
相性の良いサーヴァント
■打たれ弱いサーヴァント
・バーサーカー全般
■同じく〔回避〕や〔無敵〕スキルを持つ
・ヘラクレス、クー・フーリン、マリーなど
■ターゲット集中で宝具をピンポイントで受け流す
・マシュ、デオン、ゲオルギウスなど
戦闘不能からの復活系
HP以上のダメージを与えられると戦闘不能になるが、ガッツを付与していれば復活することができる。
ガッツを付与する礼装には、回数分だけ復活する「★5 アルトリアの星」や「★5 不夜の薔薇」、確率だが回数制限はない「★4 死霊魔術」がある。
自身がガッツ付与スキルを持っていれば、概念礼装の数と合算した分復活できるが、概念礼装によるガッツ効果が消費されていない時に、自身のガッツ付与スキルを使用すると"MISS"判定になるので重複使用には注意。
主な概念礼装
概念礼装 | 効果 |
★4 死霊魔術 | 確率でガッツ状態を付与(HP500回復) |
★5 不夜の薔薇 | ガッツ状態を付与(HP500回復) |
★5 アルトリアの星 | ガッツ状態を付与(HP500回復)&弱体耐性5%UP |
相性の良いサーヴァント
■打たれ弱いサーヴァント
・バーサーカー全般
■ターゲット集中で宝具をピンポイントで受け流す
・マシュ、デオン、ゲオルギウスなど
■自前でガッツによる復活が出来る
・ヘラクレス、ネロ、クー・フーリン、ヴラド三世など