本当に恐ろしいもの
人間は本当に「恐怖」が大好きな生物です。トイレや天井の木目をなんとなく顔っぽく認識したり、自分からホラー作品を見て好奇心を満たすその姿は、まさに生物界最高の余裕とも言えるでしょう。最早人間が「恐怖そのもの」なのではないでしょうか?
そんな人間の恐ろしさ、いわば「サイコホラー」を楽しめるのが本作『Lost with in』です。
「サイコホラー」とは「心理的恐怖」という意味で、人間の反射に物を言わせたビックリ系ではなく、「見ている人に考えさせる事」で恐怖を与える作品を指します。特に狂気的な人間が登場する作品を指す場合が多く、自分が思う「人間」と、それに当てはまらない「人間」との間に不一致が発生し・・・まぁ簡単に言うと「人間の皮を被った人間ではない何か」を想像する恐しさですね。ヒェッ・・・
物語
物語の始まりは、主人公である「ピアソン保安官代理」が取り壊し予定の「ウェザビー療養院」に、人がいないか点検に行くという場面から。
この「ウェザビー療養院」は謎の大企業「ウェザビー」が買い取った事からこの名がついており、特に精神系の治療に特化した施設だったらしく、ここの患者は凶悪殺人犯から大女優まで多岐に渡っていたとか。
そうしていると・・・
「ここは安全じゃない」と、どこからともなく少年の声が。
ピアソンは少年を確保するため、奥へと足をふみいれてしまうのだった・・・
操作はシンプル
操作方法はタップ式とお馴染み仮想スティック式の2つがあり、画面をスワイプすることによって見る方向が変わります。
タップ式とは単純に地面をタップして、そこまで自動で歩くというもの。2回素早くタップすると走りになります。
仮想スティックをONにした状態でもタップ移動はできるので、ひとまず仮想スティックをONにしておく事をオススメします。
また、病院内に落ちている資料や、役立つ物資が入ったバックなどは近づいてタップする事で回収できます。薄く光っているものは基本ゲットできます。
・・・乱人の目を醒まさないように・・・?
“乱人”
怪しげなスキャンダルが尽きなかったウェザビー療養院には、不気味な噂がありました。
「患者に怪しい実験を行う病棟があり、気が狂った患者が暴れまわっている」と・・・
「ここは狂気の館、乱人は生きている」
って子供の落書きに惑わされるほど腑抜けではないわ!フハハh・・・
おっ、ふーん(白目)
というように、この廃病院には謎の実験器具をつけられた「乱人」たちがうごめいています。彼らは一定のルートを巡回し続けているので、うまい事避けて進みましょう。
もし「見つかってしまった!」という場合はロッカーを探して入り込みましょう。
迫る乱人!ヒェェェエェエェエーッ!
しかし彼らはロッカーを開けられないらしく、ガツンガツン!と当り散らした後、また所定のポジションに戻ろうとします。
ちなみに、見つかってない状態でロッカーに入った場合でも、何故か乱人はロッカーに走ってくるのですが、逆に言えば「乱人をおびき出す事ができる」ので、時として進むために必要な手順だったりします。
色んなアイテムで危機を回避せよ!
時折落ちているカバンやスーツケースには、アイテムそのものやそれを作るための素材などが入っています。
アイテムがあるとかなり進めやすくなるのでガンガン回収しましょう。
自分の所持品は右上の手帳マークから開けます。
よく手に入るもので言えば、体力を回復する「医療品」や、壁や床に使う事で進むべき道を表示してくれる「目印」などがあります。
すこしゲームが進んでくると壁の裏側にいる乱人の位置を特定できる「聴診器」や、一定時間乱人を麻痺させる「スタンガン」なども作れるようになるので、とっても安心。
結構素材は手に入るので困ったら使っちゃっても大丈夫です。
ガレキに埋もれた廃病院の真実とは
時折見える「病院の過去の姿」や、あたりに散乱する謎のレポートや地元新聞の切り抜きなどを読む事で、少しずつこの病院で起きた惨劇を知る事になります。
まぁ既にお気づきでしょうが、ここで行われていた事は患者を被験体とした「人体実験」です。しかし、サイコホラーで重要なのは「何故そんな事をする必要があったのか?」という部分。プレイヤーがその意味を知った時、今までの謎が恐怖へと変貌するのです。
人によってはゲーム酔いする場合もあるかと思いますが、一区切り一区切りが短いので、休み休みでもOK。小説をちびちび読む感覚に近いですね。ドラマティックなストーリーのお陰でモチベーションは下がらないと思うので、ぜひ、寝る前にイヤホンなどをつけてプレイしてみてください!
それと・・・病院には色んな“乱人”が潜んでいるので、ご注意を。