新キャラクター「ノア」を色々調べてみました。
2016年6月29日(水)から開催中の「超・獣神祭」に、新たな「超・獣神祭」限定キャラクター「ノア」が登場しました!
彼は「超・獣神祭」初の水属性の限定キャラクター。
進化・神化共に、優秀なアビリティやストライクショット、新友情コンボ<全属性エナジーサークル>など、他の「超・獣神祭」限定キャラに劣らない強さや魅力があります。
今回は、今注目を浴びている「ノア」の元となったであろう物事をピックアップし、『モンスト』での「ノア」にどう反映されているかなどを、少し考察や感想を交えてご紹介していきます!
「ノア」の元ネタって何?
新しいキャラクターが発表され、キャラクター名が「ノア」だと判明した時、筆者がまず思い浮かんだのが≪ノアの箱舟≫でした。恐らく、同じように連想した方は多かったのではないでしょうか。
≪ノアの箱舟≫とは、旧約聖書の〔創世記〕(6章~9章)に登場する【ノアの方舟物語】の事。または、ノアとその家族や、あらゆる動物達を乗せて大洪水から身を守った“方舟”を指します。
では、【ノアの方舟物語】とはどんな物語なのか、そもそも“箱舟(方舟)”とは一体何なのか、もう少し掘り下げてみましょう。
【ノアの方舟物語】の内容は?“箱舟”って何?
まずは【ノアの方舟物語】ですが、上記のとおり、旧約聖書の〔創世記〕の一部を抜粋した“物語”、または“伝説”とも呼ばれているそうです。
気になる内容は以下のとおり。
【ノアの方舟物語】
神様は、地上に増えた人々の堕落やネフィリム(巨人)が悪さをしているのを見て、「これ(人々やネフィリム)を洪水で滅ぼす」と、[神と共に歩んだ正しい人]であったノアに告げて“箱舟”の建設を命じました。
ノアとその家族は、箱舟の建設のために一生懸命働きました。その間、ノアは大洪水が来ることを前もって人々に知らせましたが、耳を傾ける者は居ませんでした。
ノアは箱舟を完成させると、ノアの妻、3人の息子とそれぞれの妻、そして全ての動物のつがいを箱舟に乗せました。
洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼし尽くし、水は150日の間、地上で勢いを失うことはありませんでした。その後、箱舟はアララト山という山の上に泊まりました。
長い大洪水が終わりを告げ、ノアは外の様子を知るために、カラスを箱舟から放ちました。しかし外はまだ水に沈んでいて、留まる場所が無いカラスは箱舟に戻ってきてしまいました。続いてノアはハトを放ちましたが、ハトもカラス同様、住める環境が無く戻ってきてしまいます。しかしノアは諦めず、何度かハトを放ちます。そしてある時、ハトは箱舟に戻ってきませんでした。
ハトの行動により、世界から水が引いたことを知ったノアは、家族と動物たちと共に箱舟を降りて祭壇を築き、神様に供物を捧げました。
神はノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、「全ての生きとし生ける物を絶滅させてしまうような大洪水は決して起こさない事」を契約しました。そして神はその契約の証として、空に虹をかけました。
“箱舟”とは、全ての生き物を守ったもの
無事、ノアやノアの家族、動物たちを救った箱舟。
形状としては、“タバナクル”というテント式の神殿の3倍の高さ。さらに、タバナクルの前庭の3倍の広さとなっているそうです。
こう言われても想像しにくいですが、人間どころか、全ての動物のつがいまで乗せられるので、相当大規模な船だったのでしょう。
ちなみに、箱舟の「長:幅:高=30:5:3」という比率は、現在のタンカーなどの大型船を造船する際に、最も安定しているといわれる比率とほぼ同じになるそうです。まさか現代において、大型船の黄金比率が受け継がれているとは驚きです。
【ノアの方舟物語】補足
“箱舟”も”大洪水”も聖書内の出来事かと思いきや、実際に起こった史実だという話もあります。
全ての生物が滅びる規模の大洪水が起こり得るのか議論されたり、箱舟に至っては、これまでにいくつもの残骸が発見されたと報告されているそうです。古くは紀元前3世紀、さらにはマルコ・ポーロ氏が〔東方見聞録〕の中で残骸が存在したと言及しています。
最近では2010年にも残骸が発見されているそうです。もしかしたら、とんでもない大洪水や箱舟も本当に実在したのかも…?
『モンスト』の「ノア」と【ノアの方舟物語】の「ノア」との共通点は?
以上が、一般的に知られている“ノアの箱舟”の物語、そして箱舟の概要です。
それでは、『モンスト』の「ノア」とは一体どういった“共通点”があるのか、早速見てみましょう!
あらゆる動物が「ノア」の元に
物語のノアは箱舟を完成させた後、自分の家族たちに加え、絶滅を防ぐために、全ての動物たちのつがいも箱舟に乗せています。
『モンスト』の「ノア」(進化前)の周りには、色々な動物が集まっていますね。進化前の「ノア」は、SS名でもある“神からの天啓”を告げられ、「ノア」の住む世界が滅んでしまうことを知ってしまったのでしょうか。
神の言葉の通り、世界の生物を助けるために動物を率いて歩く姿は、物語になぞられていますね。
外の様子を教えてくれた、平和の象徴“ハト”
物語の中では、長い間続いた洪水の後、外の様子を探るためにカラスとハトを放っています。
放たれたカラスは外に留まる場所が無くそのまま帰ってきてしまい、続いて放たれたハトもまた、外では暮らせないと判断して帰ってきてしまいました。
それから7日後にもう1度ハトを外へ放つと、ハトはオリーブの葉を加えて帰ってきました。さらに7日後にもハトを放つと、そのハトは箱舟に帰ってくることはありませんでした。
ハトが戻らない=水が引いた=外で暮らせるようになったと、ノアは判断することができたのです。
『モンスト』でも進化前・進化・神化と、全てのイラストにハトが存在しています。進化前では、まるで「ノア」の相棒のような感じで杖に留まっています。進化では、「ノア」と共に元気よく箱舟から飛び立っています。そして神化では、物語でも登場したオリーブの葉をくわえて佇んでいます。
(ちなみに、ハトが“平和の象徴”と呼ばれるようになったのも、【ノアの方舟物語】が由来しているそうです。)
「ノア」は全ての生き物を救った救世主であり、世界の創造主
〔創世記〕には大洪水後、“外に踏み出したノアは着実に子孫を増やし、再び世界を築き上げていった”という記述があります。
神化「ノア」は箱舟をつくり、見事生物を救った功績が神様に認められて「新世界の創造主 ノア」となりました。頭には“勝利と栄光のシンボル”である[月桂冠]が飾られています。「ノア」の足元には植物が茂り、SS名も「はじまりの時」となりました。眠りから覚めれば、堕落の無い、正しい世界を創造していくのでしょうか。
『モンスト』の「ノア」のココが気になる!
『モンスト』の「ノア」と、聖書内のノアとの共通点。そして箱舟が関係していることから、「ノア」の元ネタは【ノアの方舟物語】が関係しているのは間違いないでしょう。
しかし、ただ元ネタをなぞっている訳ではなく、『モンスト』独自の“物語”があるのではないでしょうか。
お次は『モンスト』の「ノア」のキャラクターイラストから、少し考察をしてみたいと思います!
滅びを待つ世界は“近未来”?
『モンスト』の「ノア」のイラストを見た時、一番気になったのが服装や装飾品でした。
ご覧のとおり、進化前と進化後では、近未来を連想させるヘッドギアやアーマーやマント、ハトが乗っている杖も、まるで魔法か何かが使えそうな風貌です。
進化後の「方舟の救世主 ノア」では、ハトの装備も立派になり、「ノア」自身には小型ジェットも搭載。ハトと共に、自らも外の様子を伺っているのでしょうか?
【ノアの方舟物語】では木造建築だった箱舟も、洪水にも屈しなさそうな要塞のような造りなのにもビックリしました。
これはあくまで予想ですが、もしかしたら「ノアが住む世界は実は近未来で、様々な技術が発達したことにより人々が堕落してしまい、神が怒り滅びる運命になった」のでは…?
さらに気になるのが、神化後「ノア」の服装とハト。
進化前・進化後の共通だったメカニックな部分が、服装(インナー)に名残は残りつつも、アーマー等は装備していません。ハトも完全に自然な姿になっています。
神に認められ創造主となった「ノア」は、二度と過ちが起きないよう、あえて高度なテクノロジー等を利用する世界を選ばなかったのでしょうか…?
全て憶測に過ぎませんが、眠りについていた創造主「ノア」が目覚め、2016年6月29日に、新たな世界を創造するために『モンスターストライク』という世界にやってきたことは確かでしょう。
意思の強さ、優しい心、未来を見据える[神と共に歩んだ正しい人]
旧約聖書のノアは、多くの堕落していった人々が多くなってしまった世界で唯一、神に認められた存在でした。それ故に、世界の生き物たちの存亡がかかる、大変重い使命を担うことになってしまいました。しかし、そんな過酷な運命にも屈しず、自分の家族たちと共に箱舟を築き動物たちを救い、神から祝福を受けて世界の創造主となりました。
生き物を救うことも、世界を創ることも、決して生半可な気持ちでは絶対に成しえないことでしょう。これは、数々の困難に立ち向かう強い意志、他人や生き物を思いやる優しい心を持つノアだからこそ、全うできたのではないでしょうか。
『モンスト』の「ノア」もまた、「超絶」や「爆絶」等の難関がストライカーの行く手を阻む時、きっと心強い仲間となってくれるでしょう。「ノア」の今後の活躍が楽しみです!