現代の日本に危機が迫る・・・
「信長の野望」と言えば歴史をテーマとしたゲーム作りで人気を博す「コーエーテクモゲームス」の看板シミュレーションゲーム。
戦国時代の一大名となって、天下統一のために東奔西走するというゲームなのですが、本作はそのタイトルを継承しつつも、全く別の、非常にインパクトある世界観で作られています。
ストーリー
物語の始まりは現代の京都から。突如空に開いた穴から現れた「幽魔(UMA)」と呼ばれる未確認生命体が人々を襲い始め、京都は大パニックに。
派遣された自衛隊が市民を非難させ、幽魔を市街地に閉じ込めたまではよかったが、幽魔が密集した市街地は禍々しい「霧のドーム」が生みだされ、誰も入れない魔境と化してしまう。
政府は、この問題を解決するため「特地解放機構」なる組織を発足。その調べによって分かったのは「霊的能力を持つ者はドーム内に入れる」という事だった。
機構によって集められた霊能力者たちはエージェントとしてドーム内の調査を命じられる。彼らがそこで見た者は、少しずつ戦国時代の情景に変わりつつある街並みと、幽魔相手に奮闘する戦国武将の姿であった。
機構は武将たちとコンタクトをとり、中と外からの共闘体勢を構築する。そして今、また新たなエージェントがパートナーとともに任務を始めようとしていた・・・
といったお話。主人公は陰陽師(エージェント)となって戦国武将たちと現代日本の危機に立ち向かっていく事となります。
武将の位置で行動が変わる《フォーメーションバトル》
バトルは《フォーメーションバトル》となっており、配置されている武将をゲージがなくなる前に色々動かして、〔実行〕で攻撃が開始されます。
攻撃を行うと1ターン終了で、右上のターン数が0になると敗北となります。できるだけ最高戦力を常に出していきたいところ。
武将単体で動くのではなく、「選んだ列にいる武将がその方向に全員動く」と言うのがポイント。例えるならルービックキューブみたいな感じですかね。
下画像は真ん中の列を「上に1回」フリックした状態なのですが、この時
(サイバー忍者) → (女性)
(女性) → (指揮官風の男性)
(指揮官風の男性) → (サイバー忍者)
というように、中央の列にいた武将が全員、1つ上のマスに移動しているのが確認できるかと思います。はみ出てしまった(サイバー忍者)は一番下にグルッと戻ってきていますね。
兵を知れば、百戦危うからず
武将は〔武芸者〕〔戦術家〕〔射撃手〕〔薬師〕という4つの職業で別れており、それぞれマス目の〔上段・中段・下段〕のどこにいるかで行動が変わります。
〔武芸者〕は上段にいる時しか攻撃できませんが、体力・防御力が高く前線向き。
〔戦術家〕は上段・中段で攻撃可能だが、前線に立てるほど硬くはない。
〔射撃手〕は全ての位置から攻撃可能なものの、打たれ弱いので誰かの後ろに。
〔薬師〕は上段で攻撃、中段で支援、下段で回復という非常に器用なキャラ。かなり打たれ弱いので誰かの後ろに。
といった感じです。何故、打たれ弱いキャラを誰かの後ろに持っていくのか。と言うと、本作は「それぞれの列の一番前にいるキャラクター」が優先してターゲットにされるので、一番後ろの列に配置したとしても、前に誰かいない限り攻撃を受けてしまう可能性があるのです。
と同時に、味方は「目の前の敵を優先して攻撃する」という設定があり、左列なら一番左を、中央なら中央の敵を、右列なら一番右の敵を。という風に攻撃します。
吉兆が見える位置に武将を導こう
また、バトル中は毎ターン必ず五芒星が描かれたマスが2つ出現します。
これは「スキルマス」と呼ばれ、ここに武将を配置すると強力なスキルが発動されます。この「スキルマス」は、使われなかった場合次のターンに持ち越しとされ、最大4つまで同時に表示されます。
さらに、この「スキルマス」がどういう並びをしているかでもコンボが発生!今のところ斜めと縦しか見たことありませんが、どうも色んな陣形があるようです。
逆に、敵がスキルを放ってくるマスが表示される場合もあります。
基本的に赤色で、剣のマークなら物理攻撃を、炎のマークなら術攻撃を仕掛けてきます。どちらも大ダメージなのでなるべく避けて、配置しましょう。
武将達を近代兵器で武装しよう!
いくら屈強な武将たちといえ、相手は未確認生命体。時には銃を使いましょう。
本作では武将に近代兵器を装備させる事が可能で、近代兵器で武装している武将はバトル中に「装填ゲージ」というゲージが溜まっていきます。これが100%になった状態で武将をタップすると、その装備を使って大ダメージを与える事ができます。これがなかなか特徴的。
兵器も色々あるようで、武将たちが「うぉぉぉぉぉ!」とか言いながら甲冑からスッ・・・と拳銃を引き抜いているシーンを想像するとなんかカッコイイですね。
この指示自体は1ターン中1人にしか出せませんが、その隣にいる武将の装填ゲージが100%だった場合は、隣の武将も連鎖的に銃攻撃を行います。
これらの装備は、クエストでもらえる事もあるし、メニューの「アイテム」で直接買うこともできます。職業によっては装備できない武器もあるのでよくマークを確認してから買いましょう。
レッツ名将ガチャ!
ここまで見ていただいてもわかるように、武将たちは現代技術を駆使して戦っているので、無線をつけていたり忍者がサイバースーツ着てたり、武将がミサイルランチャー構えてたりと、キャラクターデザインがかなり特徴的です。
そんなインパクト溢れる武将の取得方法はもちろん「ガチャ」。これは現在クエストで解放しようとしている地域の武将が出やすくなっているらしく、画像だと「尾張」、すなわち織田家の家臣たちが出やすいようです。
ケータイを手に取る「前田利益」やハンドガン片手に微笑む「濃姫」もなかなかいいですが、ここはやっぱり4連装ミサイルランチャーを担ぐ「柴田勝家」が欲しい・・・!早速回してみました!
デーン!
ただの戦国武将じゃねぇか!
まぁ戦国武将が出るんですが、もうちょっとインカムとか・・・フェイスペイントとか・・・せめてなんかもうちょっと現代っぽい装備をしろよ!
★2レベルの武将はまだ現代を知らないのか、割と普段着のままって人が多いですが、レアリティが高い武将はなかなか前衛的な見た目になっているので、皆さんもどんどんガチャを回してみてください!
なんやかんやで真剣になっちゃう
戦国武将が現代に降り立ってドンパチする。という点だけ聞いたらそりゃ誰だって笑っちゃうでしょう・・・。しかし本作は、やってみると思っていたよりしっかりしたゲームでした。
「現代と戦国武将の共闘」という部分がしっかり設定付けられていて、ぶっ飛んでいるんですが、どこかリアリティのあるストーリーをいつしか真面目に読んでいる自分に出会える事でしょう。
「武将が好きで、ぜひ彼らとともに戦いたい!」という方はぜひ、本作をプレイして機構の一員になってください。常に人員募集中のようです。