不定期コラム連載始めました。
皆さんこんにちは!動画の方でガチャを引いたり引かなかったり、レビューをしたりしなかったりしているBoomAppGamesのカワイです。時折コラムっぽい何かを掲載したりもしていたのですが、この度不定期とはいえ連載の形で執筆させていただくことになりました。
ただ、カワイは正式にはライターではありませんので、趣旨としましては、“私の上を通り過ぎていったゲームたち”を“愛のままにわがままに”評することにしたいと思います。仮にもし、動画みたいに規制が入ることがあったら……お察しください(´・ω・`)
さて、今回のテーマはタイトルにもあるように、3周年を迎えた『チェインクロニクル』を“今から始めて大丈夫?”というものです。
よくあるじゃないですか。海外ドラマでファーストシーズン見逃しちゃって、周囲の盛り上がりについていけずそのままスルーしちゃうパターン。
……微妙にニュアンスが間違ってる気もしますが、まずは1プレイヤーの視点から、本タイトルがどのようなゲームなのか、紐解いていきたいと思います。
今さら聞けない『チェインクロニクル』ってどんなゲーム?
さて、今回取り上げるのは、本格シナリオRPG『チェインクロニクル』(以下、『チェンクロ』)※です。実はカワイ、『チェンクロ』は配信当初からプレイしておりました。Android版が2013年7月26日、iOS版が2013年8月1日に配信開始されていますから、本コラムを執筆している時にはとうに3年が過ぎているわけです。
※記事執筆時は第二部にあたる『チェインクロニクル〜絆の新大陸〜』に改称されています。
▲第二部イメージビジュアル、“主人公”とヒロイン“フィーナ”、そして相棒の“ピリカ”。多くの出会いと別れの果てに、彼らの長い旅路はついに終わりを迎えました。
時系列的には第二部から5年の歳月が経っており、かつての主人公たちは伝説の存在となっている模様。リアルな人間関係で言えば、四大卒の新社会人が、アラサーと言われる年齢になるぐらいの時間が経過しているというわけですね。随時特設サイトにて情報が更新されていくようなので、現役プレイヤーの皆さまはぜひチェックしてみてください。
本格シナリオの中身は“王道オブ王道”
“本格シナリオRPG”を謳った本作ですが、ストーリー自体は王道と言えるでしょう。舞台となる世界ユグドは剣と魔法の世界。そこは“黒の軍勢”という敵性集団によって廃滅の危機に瀕しておりながらも、物語の当初は部族や国といったしがらみによって、団結することはなかったんですね。
主人公(=プレイヤー)の使命はヒロインであるフィーナと彼女の持つキーアイテム“チェインクロニクル”を守りつつ、黒の軍勢に対抗しうる力、“義勇軍”を率いていく……というものです。
▲はじまりの地“ユグド”。複数の種族が混在する大陸で、チェンクロ第一部の舞台となります。
正直申し上げると、私も初っ端からハマっていたわけではありません。当時はファンタジーRPGを無料でプレイしたいと思えば、PCをプラットフォームとしたMMORPGやブラウザゲームが豊富に存在しており、選択肢は無数にありました。オーソドックスな設定ゆえに、チェンクロもそれらのひとつに過ぎないという認識だったのです。
ならば熱量の違いはあれども、なぜ3年もの間プレイを継続できたのでしょうか…?それではチェンクロの持つ魅力について、カワイの視点から探ってまいりましょう。
膨大なキャラクター数と一人一人に用意された物語
チェンクロの特徴のひとつは膨大なキャラクター数です。キャラクターは“アルカナ”という形でコレクションされていくのですが、その数は総勢約600名!(公式サイト情報)にのぼります。加えて彼ら一人ひとりにはストーリーが付随しており、育成の過程でそのバックボーンや義勇軍への加入動機などが語られます。
驚くべきはこれがレアリティを問わずというところ。まさに“雑草などという名の草は無い”。例え使い道を見いだすことが難しいようなキャラクターにも、その世界での存在理由があるのです。
▲外交委員オットー。お世辞にも戦力になるとは言い難いが、ストーリーを知ることで義勇軍内での彼のポジションが欠くべからざるものであるとわかる。
売り手の視点に立ってみると、マネタイズの主力となる高レアキャラクター以外にもストーリーを実装するというのは、難しい判断だったと思います。
キャラクターを一過性の“点”としてとらえればさほど気になりませんが、チェンクロでは、すべてのキャラクターが義勇軍という“線”の中で先々の物語に登場する機会を待っているわけで、数が増えれば増えるほど、言行に矛盾が無いか気を配らなければなりません。
その結果、国、種族、組織、文化といったチェンクロの持つ世界観は、3年という歳月の蓄積により非常に大きな広がりを持つに至ったのではないでしょうか。
▲聖都所属の騎士に多用される示現流の如き裂帛の気合。最初はネタかと思ったが、頻繁に目にした結果“そういう文化”なのだと解釈することにした。
シンプルでありつつも、進化し続けるバトルシステム
チェンクロのバトルはいわゆる“タワーディフェンス”方式です。waveごとに画面左端から攻めてくる敵をプレイヤー側のキャラクター(フレンドを含めメインで5人、サブで2人)で迎え撃つというもの。
キャラクターは戦士、騎士、弓使い、魔法使い、僧侶のいずれかの職業に属しており、それぞれに相性があります。ただ最近では“殴れる僧侶”や“回復・支援系戦士”なども出てきているので、一概に有利不利と言い切ることはできません。
▲バトルフィールドは自陣、敵陣ともに3×3の9マス。キャラクターの射程内に敵が入れば自動で攻撃してくれる。状況に応じて敵陣に斬り込むことも可能。
操作性自体は非常にシンプル。移動はスワイプ、攻撃は射程内に敵が入れば自動で行ってくれます。しかしながら必殺技の発動にはマナが必要なため、バトルのシチュエーションによって効率的にマナを取得、活用するために編成を考慮しなくてはなりません。
適度にプレイヤースキルとパーティ構築センスを求められるため、戦力の整わないうちは試行錯誤が必要ですが、基本は愛着のあるメンバーでプレイするのがオススメです。
▲カワイの個人的ベストメンバー、狐尾族の族長キララネ。魔法使いではあるが武器は“拳”。見た目もさることながら強力な火力アップアビリティを持つが、限界突破までの道のりは険しい。
コラボという名の「未知との遭遇」
チェンクロの風物詩とも言える“コラボレーション”。アニメ、ゲームなどからこれまでに多数のキャラクターが作品の垣根を越えてユグドへと降り立ちました。チェンクロの世界観に近しいファンタジーものがメインですが、過去には『刃牙道』から範馬刃牙が、『太鼓の達人』からどんちゃんが参戦したこともあります。
▲『サクラ大戦』より帝国華撃団・花組隊長大神一郎。SKILL1を使用すると操作キャラクターが光武へ変わる。専用BGMや勝利時の決め台詞などファンサービス満載だ。
コラボでありがたいのは、SR〜SSRキャラクターを比較的容易に入手する機会があるという点です。ゲームを始めたばかりのユーザーにとっては有効な戦力として活躍が見込めるでしょう。専用のストーリーやイベントもしっかり用意されており、単なるキャラクターのみのコラボにとどまらない、お祭り感があります。
▲義勇軍のメンバーが異世界に飛ばされる場合も。コラボ先作品の愛好者であれば思わずニヤリとする演出が…
つい最近ではありますが、『サクラ大戦』コラボが個人的に久々のヒットでした。花組の面々に加えて風組や薔薇組といったサブキャラクターも続々登場。懐かしいBGMとともに、お約束の演出。次は是非『サクラ大戦3』とコラボしていただき、巴里華撃団と義勇軍との共闘を実現したいところです。
そして、セガといえばあの“せがた三四郎”という伝説のキャラクターの存在が…!意表をついたコラボの実現もチェンクロの面白さのひとつ。CV:藤岡弘で登場することを切に願います。
今だからこそ出来る。3年分の物語を一気読み
さて、とりとめもなく私的なレビューを書き連ねてみたわけですが、実際のところ3年もの歳月を重ねてきた本タイトルを、今から始めても楽しめるのでしょうか?その答えは「YES」です。例えるならば漫画の一気読み、もしくはアニメの一気視聴の感覚ですね(ちなみにチェンクロは2017年1月からTVアニメの放送が予定されています)。
今からでは遅いのではなく、今だからこそ『チェインクロニクル3』へと続く大ボリュームの物語を待つことなく楽しめるというわけです。
また、先に挙げたコラボレーション以外にも、ミッションやリングショップ、探索など、バージョンアップによって遊びやすさは格段にアップしています。普通に進めていくだけでも無(理のない)課金か否かを意識することなく、戦力の強化が可能と思われます。
旧作なれど新作に見劣りするところのない本タイトル。一度手に取ってみてはいかがでしょうか?