「ハーメルン」を色々を調べてみました
2016年4月5日(火)、『モンスターストライク(モンスト)』にて、見事
「獣神化」が可能になった
闇属性キャラクター「ハーメルン」。
彼は2年以上の時を経て、
<重力バリア消滅ストライクショット>といった
「ハーメルン」ならではの能力を残しつつも、様々な能力を身に付け成長しました!恐らく、獣神化での強化を待ち望んでいたストライカーも多かったかと思います。実は私もその1人でした。
初めて「ハーメルン」を手に入れてから1ヶ月も経たず、「超・獣神祭」のガチャにて過去最速で2体目をゲットという事態も起き、これはもう彼との運命を感じざるを得ませんでしたね!(獣神化実装の発表前だったので、正直切ない思いをしました。)
進化と神化は、さほどキャラクターデザインに大幅な変化がなかったのに、獣神化にて一気に様変わりしてしまい、驚いた反面、さらに「ハーメルン」というキャラクターに興味を持ちました。
今回は、「ハーメルン」の元となったであろう物事をピックアップし、『モンスト』での「ハーメルン」にどう反映されているかなどを、少し考察や感想を交えてご紹介していきたいと思います!
「ハーメルン」の元ネタって何?
「ハーメルン」が『モンスト』に実装されたのは、2014年4月18日にスタートしたイベントガチャおとぎの国のファンタジアシリーズ。現在も定期的に登場する【童話シリーズ】の記念すべき第1弾で、「ノンノ」や「ローレライ」と同期ですね。
ご存知かと思いますが、このシリーズのキャラクターは【おとぎ話・童話】がテーマとなっています。「ノンノ」は”赤ずきん”、「ローレライ」は”人魚姫”と、どのキャラもパッと元ネタが浮かんでくるデザインになっていたりしています。「ミント」もわかりやすいですね。
"じゃあ「ハーメルン」の元ネタって何だ?"と、恥ずかしながらパッと浮かばなかったので調べたところ、【ハーメルンの笛吹き男】という童話…というより、”伝承”が元となっているようです。
「ハーメルンの笛吹き男」とは?どんなお話?
まず、【ハーメルンの笛吹き男】とは、1284年6月26日に、ドイツの「ハーメルン」という町で実際に起きた事件に基づいたお話だそうです。
実話に基づいたお話自体は他にも多く存在しますが、事件が元ネタという点で既に穏やかではなさそう…。そしてキャラクター名となっている「ハーメルン」は人物名ではなく、事件が起こった地域名なのです!(場合によっては、キャラ名が「笛吹き男」になっていたりしたのでしょうか…。)
気になるお話の内容は以下のとおり。
【ハーメルンの笛吹き男】
現代(2016年)から700年以上前の1284年、ハーメルンの街ではネズミが大繁殖し、悪さをするため人々は大変困っていました。
ハーメルンの人々が困り果てているところに、カラフルなまだら模様の、まるで道化師のような服を着た笛を吹く男がやってきます。
その男は「報酬をくれるならば、町を荒らすネズミたちをこの笛で退治しましょう」と言い、ハーメルンの人々は男に「報酬を払う」と約束し、ネズミ退治を頼みました。
男が笛を吹くと、町中のネズミたちが次々と男の元へと集まってきたのです!
男はネズミ達を連れ、そのままヴェーザー川(ドイツの川)まで歩き、笛の音でネズミを操り、残らず溺死させました。男は見事、ハーメルンの人々を困らせていたネズミ退治を成功させたのです。
しかし、ネズミ退治が成功したにも関わらず、ハーメルンの人々は男に難癖を付け、報酬を払いませんでした。
その後、笛吹き男は一旦ハーメルンから姿を消しましたが、6月26日の朝、再びハーメルンへと姿を現します。
そして、住民が教会に居る間に、笛を吹き鳴らし道を歩み始めました。すると、町中の子供たちが男のあとを付いて歩き、笛吹き男と共に130人の少年少女が町から消え、そのまま二度と現れることはありませんでした。
【ハーメルンの笛吹き男】補足
全然ハッピーエンドで終わらない【ハーメルンの笛吹き男】ですが、こちらはあくまでお話の一つとして伝わっているもので、
・「笛吹き男」は、ハーメルン在住の楽器職人だった
(ハーメルンは「職人の町」としても知られていた)
・笛の音はネズミだけでなく、飼い犬や家畜にも影響を及ぼし、住民から苦情も来ていた
(だから報酬は払わないという声もあった)
・「近いうちに災いが起こるぞ!」と予言を言い残し去っていった
(約束を破られた事に相当怒り、報復する気満々だったのか)
・子供の行方は「少年十字軍」へ?「黒魔術」の生贄に?感染病のため隔離した?
(当時の子供は”悪い意味”で価値が高かったそうです)
・行列から遅れてしまった足が不自由な2人の子供だけ助かった
(盲目・聴覚障害がある子だった=笛の影響を受けなかったという説も)
などなど、細かい部分に至っては諸説あります(そしてどれもハッピーではない内容です)。
かの「グリム兄弟」等、様々な有名著者によって改変・執筆を繰り返されながら2016年まで伝わっているので、どれが正解などはありません。
ただ、1284年6月26日にハーメルンという町から130人の子供が消えたという史実だけは間違いないようです。
『モンスト』の「ハーメルン」と「笛吹き男」との共通点は?
元ネタをご紹介したところで、お次は『モンスト』の「ハーメルン」と作中の「笛吹き男」って関係あるの?という点を見ていこうと思います。
「笛吹き男」は”まだら模様の服”を着ていた
『モンスト』の「ハーメルン」って、進化前~獣神化、どれも派手でまだらな服装ですよね。
ちなみに、ハーメルンの「マルクト教会」にあるステンドグラスに「笛吹き男」が描かれており、そのステンドグラスを元に模写された絵の「笛吹き男」の服装が、『モンスト』の「ハーメルン」に近いです。
【ハーメルンの笛吹き男】は話自体が諸説あるようで、細部が異なっていました。ですが、多少の表現の違いはあれど、作中の「笛吹き男」の服装は、(カラフルな)”まだら模様の服”を着用していたようです。
”まだら服”と言ってもピンとこないですが、例えるなら「ピエロ」…「道化師」のような服装ですね。
『モンスト』でも「笛」は欠かせない
「笛吹き男」というくらいですから、やはり”笛”は欠かせないですよね。『モンスト』の「ハーメルン」も、進化前~獣神化全て笛を持っています。
獣神化で横笛から角笛に変化していますが、一般的に【ハーメルンの笛吹き男】をイメージして描かれているイラストではクラリネットのような”縦笛”がポピュラーなようです。
もしかしたら、唯一縦である、禍々しい音色を奏でる”魔法の角笛”(※「モンマガ No.12」に記載)を持った獣神化「ハーメルン」が、真の笛吹き男なのかも…?(あくまで笛のみでの判断!)
「笛吹き男」、"マグス(魔法使い)"だった説
ハーメルンの新門にあるラテン語の碑文には、「笛吹き男は”マグス(魔法使い)”だった」と刻まれているようです。
そして『モンスト』では、進化後が「笛吹の魔導士 ハーメルン」、神化後が「マグス・ハーメルン」と、どちらも魔法使いにちなんだ名前となっています。
本当に笛の音色でネズミや人間をも操れたともなれば、700年以上も前の当時からしたら、魔法か何かかと思ってしまうでしょう。
獣神化でネズミが登場
獣神化「ハーメルン」では、作中でハーメルンの町を困らせたと言われるネズミが登場しました。しかし、パッと見ではネズミと判別できるか怪しいほど、禍々しいクリーチャー化しています。
しかし、獣神化「ハーメルン」のストライクショット時のセリフが「さぁネズミたちよ、私について来るのです!」なので、ネズミたちを連れていることに間違いないでしょう。
進化前、進化、神化と大人しい佇まいだった「ハーメルン」が、獣神化でかなりイメチェンしてきました。表情も狂気に満ち、ネズミもクリーチャーと化し、角笛からは禍々しい音色が奏でられる…。
筆者の考察ですが、もしかして、獣神化「ハーメルン」は約束を破ったハーメルンの人々に報復を与えようとしているのでは?
そう考えると、SS時のセリフ「私について来るのです!」も、本当はネズミ=子供を表しているのでは…?とも考えられそうですね。
「謎」と「闇」に包まれた存在、「ハーメルン」
今回を機に、『モンスト』の「ハーメルン」や【ハーメルンの笛吹き男】を調べてみましたが、想像を遥かに超えた「謎」と「闇」を抱えた存在に思えました。
にわかに信じがたい史実に基づいた童話、それをモチーフに生まれたキャラクター…「ハーメルン」、かなり深いキャラクターだと思います。
そして、個人的に気になっている獣神化「ハーメルン」は、なんと爆絶クエストの「シャンバラ」降臨クエストでも活躍できるそうです!
副友情コンボの8方向レーザーが火属性のため雑魚処理がしやすく、また、「毒」を頻繁に受けてしまうクエストなので、「異常状態回復」のアビリティが役立つとか…被ダメージが気になりますが、次回「シャンバラ」降臨の際は、ぜひ連れていってみようと思います!
『モンスト』内での性能について考察したりするのも面白いですが、こうしてキャラクターの元ネタやバックストーリーなどを追っていくのも、ゲームをより楽しむための要素だと思います!
興味がある方は、推しキャラを違った視点で見てみるのも面白いですよ。