「モンストグランプリ2019アジアチャンピオンシップ」
『モンスターストライ(モンスト)』のeスポーツ大会「モンストグランプリ2019アジアチャンピオンシップ」の決勝大会が7月13日(土)、14日(日)に幕張メッセ国際展示場ホールにて開催されました。
本決勝大会では、1日目の7月13日(土)にタイムアタックRoundと称し、各チームがそれぞれ定められたステージに挑戦。
クリアタイムによってトーナメント表の位置が決定されました。
2日目の14日(日)には、最大3本勝負を行い、2本先取で勝敗を決定(BO3)するトーナメント形式のバトルRoundを行い、勝ち抜いたチームが優勝を飾ります。
激戦の末、中部予選大会Bブロックを制覇した「どんどんススムンガ」が栄冠を勝ち取り、優勝賞金4,000万円を手にしました。
「Cats」が、波乱づくめのタイムアタックを制し、好位置に。
初日のタイムアタックRoundの対戦ステージは「機甲の蒼将」。
対戦枠の選定は勝敗を左右するポイントであるため、各チームのメンバーは真剣な眼差しでタイムアタックRoundに臨みます。
唯一のプロチームである「アラブルズ」や、元M4(モンストうまい4人組)のS嶋選手を擁する「LMBulldozer」が思った通りのプレイができず好タイムを出せずにいるなか、そのタイムを上回る立ち回りで観客を驚かせたのが、関東予選Aブロック代表で平均年齢20歳の若手チーム「Cats」と、関西予選Aブロック代表で常に斬新なプレイで観客を沸かす「AliceWithAce」の2チーム。
タイムアタックRoundの順位を受けて、1位のチームからバトルRoundで使用するトーナメント表の対戦枠が選定され、翌日のバトルRoundに備えました。
アジアNo.1を決める熱い闘いが開幕
1回戦の第1試合は、事前の優勝予想アンケートで1位の「LMBulldozer」と、モンストのプロ選手もお墨付きの実力者・ふうや選手率いる「早撃ち0.3秒」が対戦する好カードに。
リスク覚悟で攻めたステージ「光腕の巨神」でDownし敗北した「LMBulldozer」が、勢いをつけた「早撃ち0.3秒」に第2試合を取られストレート負けを喫し、人気チームが予選1回戦で幕張を去る波乱の幕開けとなりました。
また、予選1回戦の第2試合では、香港からの刺客「台妹愛港彈」が「とろけるフレンチトースト」に一矢報いる展開に。
会場の約8,000人の観客は盛り上がりを見せ、アジアチャンピオンシップのという名にふさわしい決勝大会の1回戦となりました。
バトルRoundベスト8では、「AliceWithAce」と「アラブルズ」、「どんどんススムンガ」と「早撃ち0.3秒」、「Cats」と「邊緣肥宅」、「ろくまる◢⁴」と「とろけるフレンチトースト」というマッチアップとなり、対戦ステージ「蛍夜の夏少女」「焔旗の獣人姫」「緑剣の支配者」で2本先取の闘いが繰り広げられました。
キャラクターピックの駆け引きや、見たことのない絶妙な位置取りなど、多くの盛り上がりを見せるなか、「どんどんススムンガ」が「早撃ち0.3秒」との2/100秒の差での大接戦を勝ち上がり、会場の注目は一気に「どんどんススムンガ」に集まります。
また「アラブルズ」は、タイムアタックRoundで好タイムを残せなかった影響から後攻となり、攻略に有利なキャラクターを取られるなど苦境を強いられるなか、ファンや同士であるモンストのプロチームの声援を背に、勢いのある若手「AliceWithAce」をストレートで退け、ベスト4に進出しました。
ベスト4には「アラブルズ」「どんどんススムンガ」「Cats」「ろくまる◢⁴」の4チームが駒を進めました。
どこが優勝するか想像もつかないハイレベルな準決勝
準決勝、「アラブルズ」と「どんどんススムンガ」の一戦では、圧倒的なプレイをする「どんどんススムンガ」にストレートで破れてしまった「アラブルズ」。
リーダーのKEVIN選手が言葉も出ないほどの圧巻のプレイを見せた「どんどんススムンガ」リーダーのぴよまる選手は「夢にまで見た決勝戦まで来ました。すごい楽しい試合でした!」とコメントしました。
もう一方の準決勝「Cats」と「ろくまる◢⁴」戦では、第1試合、最速手を目指すためにミスが許されないステージ「機甲の蒼将」で、若手で勢いに乗る「Cats」がキャラクターピックで不利とされる後攻を強気に選択。
見事勝利し、会場を驚かせます。
第2試合は強豪チームもDownの末敗退していった「光腕の巨神」。
序盤、順調に進み勝利を目の前にした「Cats」もまさかのDownとなりますが、もつれ込んだ第3試合を手堅く勝ち取り、決勝進出を決めました。
「どんどんススムンガ」が初優勝!
決勝に進出したのは、タイムアタックRound1位の「Cats」と3位の「どんどんススムンガ」。
「Cats」リーダーの♡るんるん♡選手は「勢いであれば僕らの方があるので、全力で勝たせてもらう」とコメントすると、「どんどんススムンガ」リーダーのぴよまる選手は「準決勝の勢いのまま、中部にトロフィーを持ち帰ります。」と応酬し第1試合を迎えました。
そして、決勝の一番のざわつきは第1試合「焔旗の獣人姫」の後攻最終ピックに突然起こりました。
「どんどんススムンガ」は4体目に、今まで誰も選んだことのないキャラクター「山を守りし雪女こゆき」をピックし、会場だけでなく、解説も驚かせる展開に。
誰もが立ち回りを予想できないなか、このキャラクターが大ダメージを与え、誰も見たことのない大車輪の活躍を見せます。
結果、現状の最速手数である10手でフィニッシュし、会場内に地鳴りのような歓声が巻き起こりました。決勝まで隠してきた大技で「Cats」を寄せ付けず、流れをそのままに第2試合も「どんどんススムンガ」が勝ち取り、「モンストグランプリ2019アジアチャンピオンシップ大会」を制しました。
リーダーのぴよまる選手は、「今まで(グランプリ優勝を)夢見て挑戦してきましたが、やっと叶って嬉しいです。こゆきは他のチームのあるメンバーと一緒に考えた立ち回りで、それで優勝できて本当に嬉しい。」とコメント。
解説のタイガー桜井氏が「モンストスタジアムが競技として本格化してきている。」と、2015年から開催している「モンストグランプリ」史上に残るハイレベルな戦いになったこと、また、今後のさらなる戦いの激化を予想しながら大会は幕を閉じました。
そして、日本eスポーツ連合(JeSU)にプロライセンスの発行を推薦される権利を獲得したのは、上位4チーム「Cats」「ろくまる◢⁴」「AliceWithAce」「どんどんススムンガ」となりました。
試合終了後の表彰式では、「どんどんススムンガ」には優勝賞金4,000万円と、副賞が贈呈されました。