傾ける。落ちる。繰り返す。レッツ、ティルタゴーン!
ミニアルアートで描かれた世界と、感覚を研ぎ澄ますようなサイバーBGMの中、ボールを傾けて進み続ける『ティルタゴン』
「スマホを傾けて~」という内部センサーを用いたゲームは少なくないですが、本作はその中でもテンポが良く、ボールを操り、落ちる。やり直す・・・というのを永遠と続けてしまいそうになります。「目標をセンターに入れてスイッチ」みたいなもんですね。
操作はとっても簡単で、スマホを傾けるだけです。
画像の右奥にあるような「キューブ」に触れると次の足場が出てきて進めるようになります。
ボールに対する慣性もそんなにキツくないので、ブレーキはある程度かかります。しかしこの足場、時間が経つと・・・
スゥッー・・・
一定時間が経つと点滅し始め、最終的に消えます。この消えるまでの時間がなかなか短め。パッと判断してササッとキューブを取りに行くのがコツです。
スゥーっと落ちていくボールは、どこかシュールな笑いを誘います。
もちろん死の危険はそれだけではありません。
画像では分かりませんが、この足場にあるブロック上のモノは一定スピードで足場を巡回しています。決してプレイヤーを追跡したりはせず、一定の場所を往復したり、形をなぞるように移動しているだけなのですが、どことなく意思があるような気がしてなりません。
「わーいキューブd...」スッ。「何ィィイーッ!?」
ググググググッ。「ちょっやめ、押すなって押s...」ポロッ、スゥーッ・・・
このようにプレイヤーを確実に仕留めにくるので気をつけましょう。
そのほかにもブロックの一部分を高速で射出してくるやつや、地形も山並みだったり穴があいていたりと、多岐にわたる方法でプレイヤーを落とそうとしてきます。これらをドンドン回避して、高得点をたたき出しましょう。
難易度は「ハード」か「ハード+」
このゲーム、難易度選択があるのですが、それも「HARD」と「HARD+」。
ハードばっかりじゃねぇか!
「HARD+」では、あのブロック君にぶつかっただけでボールが爆発します。
どうなってんだ!
上の難易度は用意されているので、やりこみ要素は十分です。
ブロックにぶつかっただけで「ティウンティウン・・・」となります。
プレイ動画
傾き続ける事に、真の安定があり。
世の中には傾くものが大量に溢れています。
物質はもちろん、人の心や経済という概念的なものすら、傾きからは逃れられません。だったらいっそ傾き続ければいいのではないでしょうか。
というコンセプトを元に作られているような気がしないでもない本作は、グラフィック・BGM・操作性。どこをとってもカジュアルゲームとして完璧な仕上がりとなっているので、ぜひプレイしてみてください!
といっても、思わず「あっ!」と声が出てしまう可能性があるので、電車内ではやめておきましょう。