「Fate」シリーズに登場する数々の英霊たち その1
『Fate/Grand Order』にて活躍中のサーヴァントの初出作品を紹介するコーナー!
今回は、Fateシリーズ原点とも言える第五次聖杯戦争を描いた「Fate/stay night」(以下、SN)とそのファンディスク「Fate/hollow ataraxia」(以下、HA)、そしてSNの10年前、第四次聖杯戦争が舞台の「Fata/Zero」(以下、Zero)を紹介!
ここから先、物語のネタバレはありませんが、紹介しているサーヴァントの真名は作品内で徐々に明らかにされていくものです。これから作品を楽しみたいと思っている人は注意してください。
Fateの原点「Fate/stay night」
2004年にPCゲームとして発売された本作は、第五次聖杯戦争を描いたFateシリーズの原点とも言える作品です。
本作は「Fate」「Unlimited Blade Works(以下、UBW)」「Heaven's feel(以下、HF)」と3つのルートに分かれています。そして、「Fate」は2006年に、「UBW」は2014年にそれぞれアニメ化されており、残る「HF」も2014年にアニメ化されることが発表されました。
また、現在※「Fate」ルート、いわゆる「セイバールート」はiOS、Android版共に無料でプレイ可能となっています。
「セイバールート」だけでも、Fateシリーズの世界観を知る一助にもなりますので、この機会に是非プレイしてみましょう!
※2016年1月現在
Fate/stay night [Realta Nua]
出現サーヴァント一覧
クラス | 真名 |
セイバー | アルトリア・ペンドラゴン |
アーチャー | エミヤ |
ランサー | クー・フーリン |
ライダー | メドューサ |
キャスター | メディア |
アサシン | 佐々木小次郎 |
バーサーカー | ヘラクレス |
セイバー | アルトリア・ペンドラゴン[オルタ] |
アーチャー | ギルガメッシュ |
アサシン | ハサン・サッバーハ |
※初出サーヴァントは赤文字で表記。
※『FGO』に登場していないクラスの真名は未表記。
ライターの個人的戯言
やはり、Fateを語る上でこの作品は外せない。
『FGO』をプレイしていて、Fateシリーズの何かを遊んでみたいと思ったら、まずはこの作品から手をだすべき。というのも、やはり初期作品なので、Fateシリーズの世界観を知ることができるし、後発作品で容赦なく行われるネタバレの心配がなくなる。
また、他の派生作品に手を出すにしても、設定の違いや引き継いでいる設定を覚えておくとより楽しめるのでやはり1番先に手を出すべきなのは「SN」。
ただし、1ルートをクリアするだけでも相当な時間がかかるので、導入編としてアニメを見てから、無料の「セイバールート」を遊ぶのもいいかもしれない。
アニメを見る上で注意しておきたいのは見る順番。「SN」のルートは、「Fate」→「UBW」→「HF」と解禁されていくので、アニメの視聴順もそれに従ったほうが良い。また、「UBW」は2014年のTVシリーズだけでなく劇場版が2010年に放映されているが、TV版の「UBW」が放送された今となっては、総集編のような劇場版よりもTV版を推奨。
個人的には、「UBW」にて「アルトリア」が着させられたドレス姿をどこかで実装して欲しい。願わくば、入手可能性の低い召喚ではなく配布鯖で。
「SN」のファンディスク「Fate/hollow ataraxia」
本作は、第五次聖杯戦争「SN」の半年後を描いた2005年に発売されたファンディスクです。元は、「SN」と同じく成年向けのPCゲームとして発売されていましたが、2014年に全年齢版(CERO:C)としてPSVitaでも発売されており、未成年の人でも気軽にプレイできるようになりました。
時系列的には「SN」の半年後を描いた続編という位置づけですが、前述した3つのルートのどれにも当てはまらず、それまでに起こりえた全ての可能性が内包した世界となっています。
「SN」は時折ギャグっぽい話をはさみながらも、終始シリアスな手に汗握る展開となっていますが、こちらは生死をかけた戦いをしていたサーヴァントたちの平和な日常が描かれてるなど、若干ギャグに比重が偏っている作品。
しかし「SN」顔負けの重厚なストーリーも用意されているので、シリアス展開を望む人でも楽しめます。
出現サーヴァント一覧
クラス | 真名 |
セイバー | アルトリア・ペンドラゴン |
アーチャー | エミヤ |
ランサー | クー・フーリン |
ライダー | メドューサ |
キャスター | メディア |
アサシン | 佐々木小次郎 |
バーサーカー | ヘラクレス |
セイバー | アルトリア・ペンドラゴン[オルタ] |
アーチャー | ギルガメッシュ |
アーチャー | エウリュアレ |
アサシン | ステンノ |
アヴェンジャー | |
※初出サーヴァントは赤文字で表記。
※ゲームの根幹に関わるサーヴァントは未表記。
ライターの個人的戯言
『FGO』に既に登場している「HA」初出のサーヴァントは少ないが、「SN」のサーヴァントが引き続き登場しているので、『FGO』のみプレイしているユーザーでも楽しめる。さらに、普通に日常を楽しむサーヴァントたちが見られるので、お気に入りのキャラにもっと愛着がわくかもしれない。
また、『FGO』では概念礼装として登場※している「カレン・オルテンシア」と「バゼット・フラガ・マクレミッツ」の初出作品であり、活躍タイトルでもあるので、この二人が描かれた概念礼装が気になっていた人は、本作をプレイすることをお勧めする。
もちろん、「SN」の後日談なので、前作を遊んでからだが。
個人的には、本作ではライダー(メドューサ)が眼鏡をかけているのがとてもとても素晴らしい。『FGO』内では眼鏡をかけた「メドューサ」の絵柄の概念礼装「ぐだぐだ看板娘」があるが、いつも見ていたいので、最終降臨絵に眼鏡姿を所望したい。
※「カレン」の概念礼装……「★4 マグダラの聖骸布」
※「バゼット」の概念礼装……「★4 封印指定 執行者」
過去の聖杯戦争「Fate/Zero」
本作は、第五次聖杯戦争「SN」の10年前、第四次聖杯戦争を描いた小説作品です。著者はPCゲーム会社「ニトロプラス」に所属し、同ゲームのライターやオリジナルアニメの脚本を手がけている虚淵玄氏。後に、ufotableによって2011年と2012年に1クールずつアニメが放送されました。
第四次聖杯戦争を描いた本作は、その聖杯戦争のストーリー自体の面白さもさることながら、「SN」に繋がる伏線も多数張られているので、読んでいれば思わずニヤっとする繋がりを見つけることができるかもしれません。
2016年1月現在は、星海社文庫の「Fate/Zero」特設サイトにて、全6巻中の第1巻が無料で公開中なので、気になる人はそちらを読んでみましょう!
また、「TOKYO MX」「BS11」「とちぎテレビ」「群馬テレビ」でTVアニメ版も再放送中です。放送時間の詳細などは各TV局の番組表をご確認ください。
出現サーヴァント一覧
クラス | 真名 |
セイバー | アルトリア・ペンドラゴン |
アーチャー | ギルガメッシュ |
ランサー | ディルムッド・オディナ |
ライダー | 征服王イスカンダル(アレキサンダー大王) |
キャスター | ジル・ド・レェ |
アサシン | ハサン・サッバーハ |
バーサーカー | ランスロット |
※初出サーヴァントは赤文字で表記。
※『FGO』に未登場のサーヴァントは青文字で表記。
ライターの個人的戯言
「SN」では勇敢な騎士として主人公を引っ張っていた「アルトリア」が「Zero」では微妙な扱いをされていたり、「SN」に登場していたキャラクターの若い時の姿やその繋がりを見ることができたりと「SN」との繋がりが面白い。
もちろん、ストーリーも抜群に面白いのだが、「SN」プレイヤーな筆者は最後の結末を知っているので、ストーリーよりも魅力的なキャラクターに面白さを見出していた。
そんな中で個人的な見どころは、マスターの1人として聖杯戦争を戦い抜く「ウェイバー・ベルベット」の成長。最初は頼りなかった彼だが、回を重ねる毎に立派な男として成長していく。召喚したサーヴァントとのコンビも最高で、第四次聖杯戦争の中で1位、2位を争うほど支持されていた陣営だと思う。
ところで、前述した「ウェイバー・ベルベット」は、『FGO』内で「諸葛孔明(エルメロイⅡ世)」として活躍している。この状態は、擬似サーヴァントと呼ばれ、何らかの理由でサーヴァントになれない英霊が、人間の体を器にすることで現世に召喚されたものらしい。
ということは、聖杯戦争で活躍した他のマスターも擬似サーヴァントとして、戦いに参加できる可能性があるということなのだろうか。
個人的には是非、「Fate/Prototype」に登場するマスターの1人「沙条綾香」を擬似サーヴァントとして使役したい。何卒とも……!