【FGO特集】茨木童子の元ネタ紹介!討伐クエストでの召喚を予告された彼女はどのような存在なのか

『Fate/Grand Order(FGO)』に登場するサーヴァント達の特集!今回は、平安時代に乱暴狼藉をはたらいた"鬼"の一人茨木童子について紹介します。

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posted by yabuki at 2016/05/21 11:00

"鬼"の一人茨木童子

唐突ですが、今回ご紹介する茨木童子は"鬼"です。
鬼と言えば、古今東西畏怖の念を抱く妖怪や化物として描かれ、「桃太郎」や「一寸法師」などのお伽話では、倒すべき敵・悪として存在しています。

そうした経緯を持つ以上、鬼の一人である茨木童子も討伐される運命にあるようです。以前、新宿駅構内メトロプロムナードジャックが行われた際に、「鬼神襲来!バーサーカー 茨木童子を討伐せよ! 」と次回開催されるイベントのような告知があったのは記憶に新しいかと思われます。

後述しますが、史実の茨木童子も討伐されています。千年以上経っても討伐されるなんて、若干可哀想な気もしますが、それはそれ、これはこれ。
イベントを十二分に楽しむために、茨木童子はどんな鬼だったのか。茨木童子と関係が深く、イベントに登場しそうな人物たちもご紹介します。

茨木童子とは

簡潔に紹介すると茨木童子は、平安時代に京都を荒らし回ったとされる鬼の"一人"。
"一人"とあげている理由は、茨木童子以外にも平安時代に鬼の存在が確認されているからです。確認とは言っても、「伊勢物語」や「枕草子」などの作品の中に鬼の記述があるだけなので、実際に存在したかどうかは定かでないのですが……。まあ、茨木童子も一番古い記述では「前太平記」と創作物なので、同じようなものです。

閑話休題。
前述した通り、茨木童子は平安時代に暴れまわった鬼です。それ以外の何ものでもありません。
それなのに何故抜擢されたのか、考えられるとしたら、先の「前太平記」以外にも、歌舞伎や能、長唄と様々な表現方法で語り継がれているからでしょうか。

それらの物語を読み解くには、反英雄・茨木童子と戦った英雄の存在が不可欠です。その英雄の名前は渡辺綱。彼は、平安時代中期の武将で頼光四天王の筆頭として知られています。
それでは、この有力人物・渡辺綱が属していた頼光四天王、そして頼光四天王が討伐したとされ、茨木童子とも馴染みの深い、もう一人の"鬼"酒呑童子についてご紹介。

頼光四天王とは

頼光四天王とは、平安時代中期の有力な武将・源頼光に従事していた中で、4人の優秀な者たちのことを指します。
前述した渡辺綱を筆頭に、坂田金時、碓井貞光、卜部季武がその4人と言われています。

ちなみに、源頼光は後に鎌倉幕府を興した、源頼朝の数世代前の"源氏"。さすが、総大将は"格"が違うようです。

渡辺綱

渡辺綱(わたなべ の つな)は、茨木童子の腕を切り落とした逸話で有名な武将。
切り落としたエピソード、そして切り落とされた腕を茨木童子が取り戻すという旨の話が、細部は異なるようですが、歌舞伎や能で語り継がれているらしいです。
また、「源氏物語」の主人公・光源氏のモデルの一人、源融(みなもと の とおる)の子孫であり、渡辺綱も美男子として有名だったとのこと。今と昔では女性の容姿に対する価値観が異なるというのは、よく話題に上がりますが、男性の容姿はどうだったのでしょうか。気になりますね。

ちなみに、切り落とした時に使った刀は「髭切りの太刀」と言い、罪人を試し切りした際、髭まで切れたというのが名前の由来の刀です。
刀剣をモチーフにしたゲームでは「髭切」として登場しており、持ち主に合わせているのか、美男子として描かれています。

坂田金時

坂田金時(さかた の きんとき)は、頼光四天王の中で唯一『FGO』に実装されている人物。
熊と相撲をとるお伽話で有名な「金太郎」の成長した姿とされています。幼少時からの怪力は『FGO』でも顕在で、サーヴァントの中でトップクラスの火力を持ち、担いだまさかりで敵を蹂躙していきます。

子供の頃に聞かされたお伽話はもちろん、漫画やゲームには金太郎をモチーフにしたキャラも多く登場するので、知名度は渡辺綱よりも高いでしょう。

Fate設定では、後述する酒呑童子に恋していた純情ボーイとして描かれています。騙し討ちにしたことを悔やんでおり、彼女の復活を望んでいるとか。イイハナシダナー。

碓井貞光&卜部季武

上記二人に比べて、目立ったエピソードがないので、三人目、四人目はサクッと紹介します。
碓井貞光(うすい さだみつ)と、卜部季武(うらべ の すえたけ)です。

群馬県にある「四万温泉」の由来「御夢想の湯」の温泉を見つけたのが碓井貞光。
「今昔物語」で描かれた姑獲鳥との逸話があるのが卜部季武。
頼光四天王として勇猛な働きをしたはずの二人ですが、武勇伝的なエピソードはあまり語り継がれていないようです。

酒呑童子とは

茨木童子と同じく平安時代に悪行の限りを尽くした鬼がもう一人います。
それが、酒呑童子です。
酒が好きだったことから、手下からこの名前がつけられたそうですが、三大悪妖怪の一人が"酒呑みの童子"なんて威厳が皆無ですね。

ちなみに、茨木童子とは主従の関係でした。酒呑童子がボスで、茨木童子は部下の中で最も重要な家来だったらしいです。しかし、その関係性も諸説有り、酒呑童子の息子、また恋人だった、はたまた対等なパートナーだったなど様々な説があります。

また、酒呑童子は頼光四天王と同じように、茨木童子とは別に、四人の鬼を配下に置いていたそうで、漫画によくある5対5のチーム戦みたいなことができそうですね。

さて、この酒呑童子、『FGO』内では「セイバーウォーズ」イベントの時に、玉藻の前によって名前だけは出されているので、知っているユーザーも多いとは思います。
茨木童子が実装間近の今、最も関係性が深く、存在が仄めかされていた酒呑童子が実装されないわけがありません。
『FGO』では、"鬼"とついている、吸血"鬼"の「ヴラド三世」しかり復讐"鬼"の「巌窟王」しかり強サーヴァントなので、正真正銘の"鬼"の茨木童子並びに酒呑童子がどのような性能で実装されるのかとても楽しみなところです。

Fate/Grand Order詳細情報

価格 無料
メーカー TYPE-MOON
ジャンル ロールプレイング
©TYPE-MOON / FGO PROJECT