「オセロニアンの戦 2016 冬 in STORIA」イベントレポート
コスト制限は170!プロ視点からの大盤解説も必見!
▲トーメメント表
今回のルールは、全デッキがコスト制限170で行われ、カップ戦よりも10多いコストとなっている。デッキ数については、事前に3つまで登録ができ、試合に応じて変更も可能とのこと。
また解説には、ファミ通Appスターズから宮坊さん、タイガー桜井さん、実況にはStan Smithさんが参加。試合前には、桜井さんが「今のオセロニアの特性上、神デッキが流行るのでは…」と予想する場面もあり、それぞれの対決に注目が集まった。
さらに準決勝からは、オセロ元世界チャンピオンの高橋悠介さんの大盤解説が行われた。いつもとは違うプロの視点からのオセロニア解説は非常に見応えがあり、今後のプレイングの参考にもなった人も多いのではないかと思う。
予選
予選1回戦Bブロック
白(後攻):マショウさん
黒(先攻):アズマさん
デッキ選択時にトラブルがあったことにより、予選Aブロックは最後に回され、初戦は予選Bブロックからとなった。
デッキは、どちらも蘭陵王とムーニアがリーダーの神属性が中心の構成。特にマショウさんはデッキにアムジェラを組み込むなど、全駒が神属性となる、いわゆる神染めデッキで挑んだ。
初手ではお互いシールドを盤面に打ち、そのまま定石通りの展開へ。手駒にも特殊ダメージの強いオキクルミやフェアリーフェンサーが目立つ形になり、いつトドメとなる一撃が繰り出されるのか楽しみな展開となった。
中盤になるとアズマさんは右下角の斜め上にウンディーネを打ち、相手へと牽制にでる。それに対し、マショウさんは悩みながらも角を取ることを選択。そのまま仕掛けていきたいマショウさんだったが、手駒にはエンテガやアラジンなどのHPに依存する駒が残り、思うように攻められないターンが続く。
そのまま試合は進んでいき、終盤になるとアズマさんが強力なコンボスキルを持つアラクのコンボルートを確保する。そして、最後は闘化後のジークフリートでコンボを繋ぎ、いっきに14950となる大ダメージを与えて、見事アズマさんが勝利した。
予選1回戦Cブロック
白(後攻):.Natsüさん
黒(先攻):ハンドさん
第1試合に続き、リーダーにはどちらも蘭陵王という神リーダー。試合前、ハンドさんは「ヴィクトリアを持っている人にどうにかして勝ちたい」という意気込み通り、相手のHPを半分に減らさない立ち回りが際立った。
中盤、その作戦が活きたのか、.Natsüさんに強力なコンボルートが出来上がるものの、HPが半分まで減っていなかった為、エンテガが打てないという展開に。
その後、ハンドさんが上手く相手の大ダメージをかわして、立て続けに、オキクルミ、エンデガとアラクのコンボルートで相手のHPをいっきに削りきり勝利した。
予選1回戦Dブロック
白(先攻):JP_K1ng.さん
黒(後攻):ほそドゥンさん
デッキは、JP_K1ng.さんが今大会初の魔属性リーダーのクイル・クエンを採用し、会場にもどよめきが起こる。
試合内容もルキアやカミュなどを使用したテクニカルな戦い方するJP_K1ng.さん対し、ほそドゥンさんもハーピストエンジェルのコンボルートを確定させるなどといったお互いに1歩も引かない展開に。
しかしながら、JP_K1ng.さんは魔属性リーダーという構成の為、ほそドゥンさんは手駒にあるクリムゾン・ト二トルスを発動できず、攻めてを欠く。
それでも攻が駄目なら守ということで、ハマヌーンを打ちダメージカットを狙うものの、最後はエンテガとヴァイセの強力な特殊ダメージが炸裂し、JP_K1ng.さんが勝利した。
予選1回戦Aブロック
黒(先攻):かねさん
白(後攻):レンさん
かねさんはヘイラン、レンさんはレイホウという、今大会初めての魔属性リーダー同士の対決。リーダーからも分かるように毒を軸とした試合展開になり、じわじわとHPを削り合う今までにない対決になった。
バトルも終盤となり、トドメを刺すのも時間の問題となった時、レンさんが罠駒のカミュをおき牽制。かねさんもハーピストエンジェルのルートを確保し切り返すものの、最後は手堅くヴァイセのスキルで相手のHPを削りきりレンさんが勝利した。
準決勝
準決勝1試合目
黒(先攻):レンさん
白(後攻):アズマさん
デッキは、1戦目とお互いに変化なし。レンさんルサリィ、アズマさんルキアを初手に打ち、様子を見る展開となる。
中盤、レンさんは、ファウストのコンボルートを作るなどして、いっきに大ダメージを与える作戦に出るものの、それに対しアズマさんは、ひっくり返されるとコンボルートが繋がるマスにアズリエルを打ち冷静に対処。
その後は、お互いにカウンターや罠を仕掛ける読み合いに。しかしながら、終始安定したプレイングを見せたアズマさんが、最終的にはエンテガでフィニッシュした。
また、この試合から大盤解説が入り、プロならではの視点から解説がなされた。
準決勝2試合目
黒(先攻):ハンドさん
白(後攻):JP_K1ng.さん
デッキは両者ともに蘭陵王リーダー。前の試合ではクイル・クエンをリーダーにした巧みな戦術で勝利したJP_K1ng.さんはデッキを変更してのバトルとなった。
お互いに初手はシールドとカウンターを打ち、上々の滑り出し。また、JP_K1ng.さんは序盤に特殊ダメージを返せる罠駒のイヴェットを打ち、ハンドさんを牽制。なかなかイヴェットを回収できないまま中盤となる。
その後、ハンドさんは、闘化後のキムン・カムイを打つなど、全体的な攻撃力を上げる作戦に移行。しかしHPもそろそろ半分をきるかという時に、ヴァイセを打ち、相手のイヴェットでカウンターを決められてしまう。HP的には若干JP_K1ng.さんが優勢に。
終盤、ハンドさんも粘りのプレイングを見せ、最終的には神属性の強化マスを確保。トドメに強化マスと合わせてアルーシャを打ち、ハンドさんもガッツポーツを見せて勝利かと思いきや、HPが233削りきれないという結果に。
最後まで耐えきったJP_K1ng.さんがエンテガのスキルにより、見事勝利を獲得した。
試合後、ハンドさんは「ガッツポーツをしてしまい恥ずかしい…」とコメントし、会場を盛り上げた。
3位決定戦
黒(先攻):レンさん
白(後攻):ハンドさん
レンさんは毒やカウンター主体の魔デッキ、ハンドさんは蘭陵王リーダーの攻撃力を高めた神デッキという構成。両極端な戦略が際立つスタイルウォーズな1戦となった。
中盤、レンさんは罠やカウンターを活かした戦術で、巧みに相手を誘導していく。試合後の大盤解説では、宮坊さんが「レンさんは罠の使い方が凄い上手かった」と唸る場面も。
終盤、ハンドさんのエンテガのルートが繋がるものの、レンさんが罠駒のカミュを打ち牽制。ハンドさんは考えたものの、闘化のジークフリートを繋げた。特殊ダメージよりも、カウンターのほうが先に決まる為、見事カミュのカウンターで相手のHPを削りきったレンさんが勝利した。
決勝
白(後攻):アズマさん
黒(先攻):JP_K1ng.さん
決勝は、トドメで確実に勝利を掴んできたアズマさんと、テクニカルな戦術で相手を翻弄してきたJP_K1ng.さんの1戦となった。
デッキはお互いに神デッキ。序盤はお互いにシールドやデバフなどを駆使して、守備的に戦いつつも、終盤の大ダメージを狙って盤面を埋めていった印象。
中盤、アズマさんが闘化のキムン・カムイを打つことでいっきに展開が動き出す。その後、アズマさんはそのキムン・カムイと闘化後のジークフリートとコンボルートを繋げて、20000万以上あったJP_K1ng.さんのHPを一気に7000まで減らすことに成功。
しかし、JP_K1ng.さんの手駒には闘化後のジークフリートやヴァイセなどの強力なアタッカーが目立つ。まだまだ勝敗が分からない手に汗握る展開に、会場も緊張感に包まれる。
終盤は、お互いに牽制しあう場面が続くものの、最後はアズマさんがエンテガで6枚返しと2つのコンボルートが決まるマスに打ち、いっきに相手のHPを削りきった。ラストに相応しい大ダメージを相手に与えて、見事アズマさんが優勝を果たした。
▲試合後は3位までのプレイヤーに特性のオセロニアメダルが贈られた。
まさかのあの男も登場!?
表彰式が終わると、会場が暗転するという演出の後、
「ナーイスバトル!」という声とともに、前回の「
オセロニアンの戦 -2016 in TGS-」で優勝した饅頭丸さんが登場した。
そのまま急遽、アズマさんと饅頭丸さんの
エキシビジョンマッチが行われることになった。
エキシビジョンマッチ
黒(先攻):アズマさん
白(後攻):饅頭丸さん
デッキはお互いにムーニアをリーダーとした神属性が中心の構成。
バトルが始まるとお互いに真剣な顔付きになり、両者1歩も譲らない展開に‥.。しかし終盤にかけては、アラジンなどの強力な特性ダメージを与えるなど、饅頭丸さんがじわじわとアズマさんを追い詰めていく。
このまま饅頭丸さんが手堅く勝利するかと思いきや、アズマさんの最後に引いた駒が、なんと神属性リーダーに刺さるクリムゾン・ト二トルス。そして盤面上には竜属性のパワーアップマス。まるで導かれるかのように、アズマさんがそこにクリムゾン・トニトルスを打ち、饅頭丸さんのHPを削りきった。
試合後、「饅頭丸さん対策デッキですか?」って聞かれると、アズマさんは「饅頭丸さんは十中八九神リーダーでくるので」とコメント。また、最後に一言求められると「ナーイスバトル!」と答えて、会場を大いに盛り上げた。
最後に…
今回のオセロニアンの戦では、エンテガや闘化ジークフリートが目立ったものの、前回の戦で猛威を奮ったヴィクトリアが使われないという展開となった。このことについてタイガー桜井さんは「逆転ヴィクトリアになると思っていたのでビックリしました」と語った。
やはり、今大会では決勝のJP_K1ng.さん、エキシビジョンマッチの饅頭丸さんを始めとする、闘化ジークフリートが活きる神染めデッキが流行している印象を受けた。次回のカップ戦でも流行ることが予想される為、クリムゾン・ト二トルスやアルンなどを組み込むなどして対策を講じておこう!