『シャドウバース』初心者向けリーダー紹介エルフ編
『シャドウバース(シャドバ)』を始めたばかりの初心者向けに、各リーダーの特徴や運用、新カードパック「星神の伝説」を加えた具体的なデッキレシピを解説!
今回は、豊富な手札で戦うエルフの基本的な運用や強い点・弱い点、マスターランクでも活躍するおすすめデッキなどを紹介します。
エルフの特徴
エルフ最大の特徴は1コスト1/1フォロワーである、フェアリーを手札に加える能力にあります。様々なカードで1コストのフェアリーや0コストにしたフェアリーを手札に加え、「このターン中に(このカードを含めず)カードを○枚以上プレイしたなら〜」系のテキストを持つフォロワー、スペルとのコンボを狙っていくのがエルフの主な戦術です。
その他にはカードを手札に戻す能力に長けており、1コストのフェアリーを筆頭に自身のカードを使い回したり、相手の大型フォロワーを手札に戻す、といった動きが出来るのもエルフの特徴。また、手札の枚数によって能力が変化するカードもあるので、大量の手札を維持しつつ戦うのが基本のリーダーとなります。
エルフの強い点
OTKも狙える超火力
エルフの最も主要な戦術に「リノセウス」を用いたOTK(ワンターンキル)があります。
「このターン中に(このカードを含めず)カードをプレイした枚数」と同じだけ攻撃力が上がるこのフォロワーは、0コストフェアリーや自身のカードを手札に戻す「自然の導き」とのコンボで、1ターンに20点以上のダメージを与えて一気に対戦を終わらせることも可能。エルフ最強カードの一角で、ほとんどのエルフデッキに採用されるカードです。
リノセウスコンボダメージ例
使用コスト | 7 |
コンボ | 0コストカード3枚+リノセウス +自然の導き(リノセウス)+リノセウス×2 |
使用カード | 0コストカード3枚+リノセウス2枚+自然の導き |
ダメージ | 17 (進化込み19) |
0コストカードでのコンボ
「エルフプリンセスメイジ」が進化すると、手札に2枚の0コストフェアリーを加えることができます。
単純に同一ターンにコストを支払わず2体のフェアリーを並べられますが、0コストフェアリーの真骨頂は前述した「このターン中に(このカードを含めず)カードを○枚以上プレイしたなら〜」系テキストを持つカードとのコンボにあります。
0コストフェアリーが手札にあるというのは、その枚数分コストを支払わずにカードをプレイできるということ。
5コストで「このターン中に(このカードを含まず)カードを2枚プレイしていたなら」という効果を持つカードは、本来なら最低でも7コストなければ効果を発揮できないのですが、0コストカードがあればその枚数分コストを支払わずにカードをプレイできるので、より少ないコストで効果を発揮できるようになります。
エルフの弱い点
▲手札も少なく、除去に「リノセウス」と進化を使わざる負えない状況。
手札が尽きると動けない
「リノセウス」を筆頭に手札がなければ真価を発揮できないカードが多いです。そのため、最強カードだったはずが、手札を使い切ってしまうと途端に弱いカードになってしまいます。
全体除去が手薄
エルフには扱いやすい敵全体にダメージを与える手段がないため、敵に盤面を埋められてしまうと返す手段がほとんどありません。そのため、不利な進化などを強いられたり、除去に「リノセウス」を使わされているうちに手札がなくなってしまうということも。
守護に弱い
「リノセウス」が戦いの鍵を握っているので、「リノセウス」で大ダメージを与えられなくなる守護持ちフォロワー全般に弱いです。
進化権を残しておけば、守護を突破しつつ「リノセウス」でダメージを与えることも可能ですが、除去が苦手なエルフの性質上進化権を残すのは難しいです。
初心者向けエルフデッキ
初心者向け:格安アグロエルフ
「星神の伝説」で追加された、「妖精の調べ」で展開したフォロワーを強化し、相手のHPを削りつつ、疾走、潜伏フォロワーでフィニッシュを決めるデッキ。
レジェンドレアなしでも、マスターランク帯のランクマッチで戦えるデッキなので、新たにエルフを試してみようという初心者にもおすすめです。
序盤の攻勢が凌がれたとしても、「リノセウス」で戦況をひっくり返すこともできるので中盤以降は手札を温存しつつ「リノセウス」で大ダメージを与える準備を整えましょう。
おすすめカード:妖精の調べ
フェアリーを2枚手札に加えつつ、「このターン中に(このカードを含まず)カードを2枚プレイしていたなら」フォロワー全てを強化できる優秀なスペル。
このデッキの場合は最速3ターン目に追加効果を発動でき、一気に盤面を制圧することが可能です。盤面にフォロワーが多ければ多いほど効果は大きくなるので、できる限り盤面のフォロワーが並んだ状態を「エルフの少女・リザ」などでキープして発動を目指しましょう。
マスターランクでも活躍!おすすめエルフデッキ
おすすめデッキ:OTKエルフ
「リノセウス」を主軸にOTKを狙うデッキタイプ。「エルフプリンセスメイジ」で0コストカードフェアリー、「ミニゴブリンメイジ」で「リノセウス」をサーチして手札にOTKを狙えるパーツを集め、7ターン目以降に一気に大ダメージを与えるのがメインの戦術です。
前述の格安デッキと比べ「リノセウス」のコンボが主軸のデッキなので、序盤の盤面の奪い合いは苦手ですが、より安定してリノセウスコンボのパーツを揃えることができるのが強みです。
おすすめカード:歴戦の傭兵・フィーナ
進化することで、0コストの「ミニゴブリンメイジ」を手札に加えることができます。
手札に加えた「ミニゴブリンメイジ」はすぐに場に出すのではなく、他のカードとのコンボを狙うのが基本。特に「リノセウス」確定サーチ型のデッキでは、「リノセウス」とのコンボで大ダメージを狙える場面まで温存するのがおすすめ。
おすすめカード:森の意思
エルフの持つ強力な広範囲除去スペル。自身の手札を参照してダメージが決定するため、最大8ダメージを敵全体ランダムに与えることができます。
ランダムなので、"潜伏"フォロワーも一網打尽にできるのが強みですが、相手の体力の合計がこちらの手札の枚数以上だった場合は、倒したい相手フォロワーを本当に破壊できるか不安が残ります。盤面のフォロワーなどで相手の体力を調整してからプレイするのがおすすめ。
おすすめデッキ:ニュートラルエルフ
「ワンダーランド・ドリームス」から追加された、「手札のニュートラルカードの枚数」によって能力が変化するカードをメインに据えたデッキです。
「ビューティ&ビースト」を破壊耐性のある状態で出すのが理想のフィニッシュですが、低コストのニュートラルフォロワーを主体としているため、序盤の盤面の奪い合いも強いデッキになっています。
その反面手札を維持する能力は失われており、一度「ビューティ&ビースト」を処理されてしまうと立て直すのが困難な面もあるので、長期戦は苦手と言えるでしょう。
おすすめカード:癒しの奏者アンリエット
場持ちが良い「ビューティ&ビースト」とのコンボが強力なカードです。
破壊耐性効果を持った状態で場に出した「ビューティ&ビースト」に効果を使用することで、最大18のダメージを相手に与えることができます。
おすすめデッキ:白狼エルフ
デッキの基本的な構成は、OTKエルフ、ニュートラルエルフのどちらかに寄せた形であることが殆どですが、カードの一部を長期戦向けのHP回復カードや除去カードに変更し、「古き森の白狼」をフィニッシャーに据えたデッキです。
序盤から中盤は盤面の処理、コンボパーツを手札に集めることに注力し、8ターン目以降は「古き森の白狼」を場に出し、相手フォロワーを除去しつつ、退場。その次のターンに、0コストにした「白銀の矢」と9コストの「白銀の矢」の2連発や0コスト「白銀の矢」からのリノセウスコンボで勝利を狙います。
ダメージ軽減に弱い
「白銀の矢」は相手のHPに直接ダメージを与えられるため、守護には強いですが、リーダーの受けるダメージを軽減するカード相手では大ダメージを防がれてしまいます。
ダメージ軽減は「リノセウス」も苦手としているので、ダメージ軽減カードを搭載したデッキにはめっぽう弱いです。
おすすめカード:キングエレファント
「星神の伝説」で追加された「白銀の矢」以外の新しい選択肢。盤面のフォロワーを回収しつつ攻撃できるので、リノセウスを絡めれば絶大なダメージを与えることができ、「白銀の矢」と違い盤面に残るため、OTKできなくても活躍できます。
9ターン目の時点では、「白銀の矢」2連発のような使い方はできないのが難点と言えるでしょう。
おすすめカード:クリスタリア・エリン
試合終盤のコンボに主眼をおいたデッキなので、序盤から攻め立てるタイプのデッキに押し切られないよう、リーダーのライフを回復するカードを複数枚採用することが多いです。
特にこの「クリスタリア・エリン」は他のデッキタイプでもよく見られるカード。通常コストでHPを回復しつつ大型の守護持ちフォロワーを出すのも強力ですが、エンハンス能力でEP(進化権)を回復できるため、即攻撃に移ったり、進化権を温存し、次の「リノセウス」の打点を上げることもできる強力なフォロワーです。
おすすめデッキ:冥府エルフ
「スタンダード」環境で猛威を振るったデッキですが、今もなお強力。
相手に盤面を取らせないように立ち回りつつ、手札を増やし、増やした手札を「新たなる運命」で墓場に送り、新たなカードを手札に加えるという動きで「冥府への道」発動に必要な墓場を溜めていきましょう。
おすすめカード:神秘の指輪
冥府エルフ最大の弱点である、手札の「新たなる運命」や「冥府への道」が手札で被ってしまう状態を解消できるカード。
地味ながら冥府完成の大きな手助けをしてくれる1枚です。
おすすめカード:カシオペア
3/3フォロワーにしてはコストが6と重いですが、5コストの「森の意志」の効果が組み合わさった強力なレジェンド。「森の意志」だけでは処理しきれない場面も、進化と合わせて対応可能になっています。
『シャドウバース』エルフの特徴・デッキ紹介まとめ
エルフは豊富な手札を活用するカードを中心に戦うリーダーです。「リノセウス」や「白銀の矢」などを利用した一撃必殺のコンボを主軸に戦うため、カードのプレイ順番など初心者には少し難しい面もありますが、マスターランク帯に上がるには覚えることが必須です。盤面だけで有利不利を図ることはできないので、どのようにコンボを成立させるか、常に考えながら戦いを進めていきましょう。
しかし、手札で戦うリーダーだけあって、自慢の手札を失うと「リノセウス」「白銀の矢」「森の意思」といった強力カードが一気に弱くなってしまうため、手札の枚数が生命線。手札が尽きると途端に弱いデッキになってしまうので、手札の使いすぎに注意して戦いを進めましょう。