大人気ファンタジー「Re:Monster」とは?
アルファポリスから絶賛配信中の下克上RPG『リ・モンスター』。本日2月15日でリリースから1周年を迎える今作ですが、その原作である大人気ファンタジー「Re:Monster」を知っている方はどのくらいいるでしょうか?
この「Re:Monster」という作品は、いわゆる“異世界転生”というジャンル。筆者自身、好きで良く読んでおり、一定の固定ファンを獲得しているジャンルではないでしょうか。良くある定番の設定としては、現代知識を利用して成り上がったり、見知ったゲームや小説の悪役に転生してしまい死亡フラグを折るために奮闘したり…、だいたいは人として転生するのが一般的だと思います。
しかし「Re:Monster」はこれらの作品とは異なり、人ではなくゴブリンに転生します。ゴブリンといえば、主にやられ役のイメージしか沸かないですが、主人公は前世から引き継いだ【吸喰能力】により、最弱ゴブリンから一転して最強の存在へとのし上がっていきます。
現在「Re:Monster」は小説8巻と外伝、漫画2巻が発行されており、3月下旬には漫画3巻が発売予定。累計部数は既に40万を突破しており、「アルファポリス 電網浮遊都市」では漫画の一部が公開されているので、ファンタジーものが好きな方は一見の価値有りです。
「Re:Monster」の魅力
“異世界転生もの”のお約束も満載
やはり異世界転生と言えば、ある程度のテンプレ要素も外せません。転生する先はゴブリンであれど、ほど良く散りばめられた“異世界転生もの”のお約束はキャッチーさを生み出しています。
まず、ある種の“チート”とも言える能力。そして、強い敵をどんどん倒していく“主人公最強”主義。最後に、物語が進むほどに形成されていく“ハーレム”。公式のキャッチフレーズの痛快下剋上サバイバルファンタジーとあるように、これらを最弱であるはずのゴブリンが行うため、よりいっそう読者に強いカタルシスを与えてくれます。
勧善懲悪ではない弱肉強食の世界観
もう1つの魅力はその世界観にあります。筆者は、「Re:Monster」ほど弱肉強食という言葉が似合う作品に出会ったことがありません。必ずしも勧善懲悪の世界ではなく、正義が勝つのか、勝ったものが正義なのかと言われれば、間違いなくこの作品は後者になるでしょう。
しかしながら、主人公は悪人なのかと言われれば、それは否。ただ敵や不穏分子に対して物凄く厳しいだけです。物語の中ではゴブリンに捕まった冒険者たちを助けたり、孤児たちに食事を与えたり、強さを振りかざすだけではなく、その強さのおかげで救われている人たちもたくさん存在しています。
確かに「Re:Monster」の主人公は、所謂主人公らしい主人公ではありませんが、事実としてこういった部分があるのも、多くの読者に支持されている理由なのではないでしょうか。
『リ・モンスター』を楽しむために知っておきたいキーワード
ここからはゲームをもっと楽しめるように、「Re:Monster」における知っておきたいキーワードをいくつか紹介します。作品の世界観を知ることで、より良い『リ・モンスター』の異世界ライフを楽しんでいきましょう。
キーワード1:喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】
最弱ゴブリンが何故最強になれたのか、それは【吸喰能力】(アブソープション)により、敵の様々な能力を喰うことでラーニングしてきたからに他なりません。異世界転生の代名詞であるチート能力ではありますが、転生後に身についたものではなく、転生前の能力を引き継いでいるというのだから凄い。
キーワード2:さらに強い種族へ「存在進化」
ゴブリンから成り上がるためには【吸喰能力】と同じくらい「存在進化(ランクアップ)」も重要です。「存在進化」というのは、この世界の人間以外の人外種に適応される進化方法。レベルの上限である”100”に到達しても、止まる事無く成長できる個体は、さらに強力な種族に進化します。どういった種族に進化するのかは、進化するまでにどういった行動をしてきたかによって変化します。
つまり始まりはゴブリンだったとしても「存在進化」を繰り返すことで、最弱から脱却できるということ。原作の主人公もこの存在進化の法則によって、徐々に姿を変えていくことになります。
キーワード3:様々な種族が入り交じる世界
もちろん「Re:Monster」はゴブリンだけの世界ではありません。モンスター、人間、亜人が入り混じった世界が舞台となっており、それぞれの種族に特化した能力があります。
ちなみに画像のホーンラビットは見た目の通り、兎に角が生えたモンスターですが、原作では食しているうちに【脱兎(エスケープ)】という能力をラーニングします。こうやって様々な種族を喰らいながら、どんどん強くなっていくのも醍醐味の1つ。
そして、物語の主要キャラクターの中には人間も多く登場します。中には根強い人気を誇るキャラクターも数多くおり、主人公との関係性も多岐に渡っています。こういった味方や敵という枠に収まらない関係性も「Re:Monster」の魅力になっていますよ。
原作の魅力が詰まったゲーム『リ・モンスター』
今回紹介した原作のエッセンスは、ゲーム『リ・モンスター』でも色濃く反映されています。原作で登場したキャラクターが出てくるのもそうですが、やはり【吸喰能力】や「存在進化」などの「Re:Monster」ならではの設定を、ゲームとして上手くシステム化しているのが最大の魅力です。
また、原作からのファンはもちろんのこと、知らない人でも楽しめるゲームオリジナルストーリーも必見。ぜひ貴方も『リ・モンスター』の世界で、一度ゴブリンに転生してみてはどうでしょうか?
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©Kogitsune Kanekiru/Haruyoshi Kob. 2015.Printed in Japan