『遊戯王DL』における「デッキ破壊デッキ」をご紹介!
『遊戯王 デュエルリンクス』の攻略記事。
今回は、特殊勝利条件の1つである相手のデッキ切れを狙った、「デッキ破壊デッキ」をご紹介!
「デッキ破壊デッキ」とは
「デッキ破壊デッキ」とは、“ライブラリーアウト(LO)”、“山焼き”、“デッキデス”とも呼ばれる、相手の“デッキ切れ勝利”を狙ったデッキです。
ただひたすらに耐久しているだけでも、毎ターンのドローによってデッキは減っていくため、自分が相手よりデッキ枚数が多いのであれば、いずれデュエル勝利することは可能。しかし、今回は直接相手のデッキを墓地に送る効果を持った「ウォーム・ワーム」「悪魔の偵察者」を使い、積極的に相手のデッキを削っていくことを狙った「デッキ破壊デッキ」をご紹介します。
「デッキ破壊デッキ」のキーカード
ウォーム・ワーム
「ウォーム・ワーム」は、破壊された時、相手のデッキを3枚墓地へ送る効果を持ったモンスター。『遊戯王DL』ではデッキが20枚のため、仮にデッキに3枚入れた「ウォーム・ワーム」の効果が全て発動すれば、それだけで相手のデッキのうち、半分近くを墓地へ送ることができます。
もっとも、初期手札の分実質的にはもっとデッキは少ないので、効果は絶大!
発動条件は“破壊された時”のため、時間差はありますが、召喚さえしてしまえばもう「破邪の大剣ーバオウ」「天罰」等で効果を無効にされない限り、ほぼ発動を止めることはできないという点も魅力。相手のキーカードをドローされる前に墓地へ送り、プランを妨害するという使い方も期待できる、文句なしのキーカードです。
このカードを“何枚ドローできるか”が、このデッキにおいてデュエルに勝つために重要な点の1つになるので、必ず3枚デッキに入れておきましょう。
悪魔の偵察者
「悪魔の偵察者」は、相手に3枚ドローさせ、魔法カードだけを墓地へ捨てるリバース効果を持った、このデッキ2枚目のデッキ破壊モンスター。
「ウォーム・ワーム」と違い、発動するたびに相手の手札が増えてしまうという欠点がありますが、“デッキ破壊”という1つのコンセプトを徹底するため、こちらも3枚入れておきたいカードです。
なお、効果は“ドロー”であるため、“墓地へ送る”「ウォーム・ワーム」とは違い、相手のデッキが2枚以下であれば、発動した瞬間にカードをドローできなくなって相手は敗北します。接戦の場合は、次の相手ドローを待つ間もないことがあるので、覚えておきましょう。
リグレット・リボーン
「リグレット・リボーン」は、主に「ウォーム・ワーム」を再利用するための罠カード。デッキ破壊効果を再利用できることはもちろん、壁モンスターとして特殊召喚して延命するのに使うことも可能です。
自壊してしまうデメリットもありますが、“絶対にデッキ破壊効果を発動させられる”とも言えるため、気にならないでしょう。
戦闘破壊時という発動条件こそあれど、非常にこのデッキと相性が良いので多めに採用しておきたいですが、後述する「浅すぎた墓穴」と機能が似通っています。どちらを多めに採用するかは、環境やその他に採用するカードの相性と照らし合わせて検討しましょう。
浅すぎた墓穴
「浅すぎた墓穴」は、主に「ウォーム・ワーム」「悪魔の偵察者」を再利用するためのカード。
相手にも蘇生を許してしまうものの、「リグレット・リボーン」よりも発動条件、タイミングに融通が利く点が魅力です。
なお、このカードは、お互いに墓地のモンスターを特殊召喚できない時には発動できないということには注意が必要。
つまり、“相手の墓地にも特殊召喚可能なモンスターがいる”、“相手のモンスターカードゾーンに空きがある”という2点は気にしておきましょう。
カップ・オブ・エース
「カップ・オブ・エース」は、コイントスを行い、どちらかがカードを2枚ドローする魔法カード。
通常は、期待値的に言って使えば使うほど損をする※カードですが、このデッキにおいては、ドローできれば良し、相手がドローしたとしても、デッキ枚数を減らせるためお得な効果になります。2、3枚入れておきたいカードです。
※自分がドローできた場合でも、「カップ・オブ・エース」本体の分差し引き+1枚得。相手がドローした場合でも、本体の分こちらの損失が-1で相手の得が+2です。
どちらがドローするかの確率は均等に50%ですが、どのぐらいの得をするかには差があります。
連鎖破壊
「連鎖破壊」は、召喚されたモンスターと同名のカードを手札・デッキから墓地へ送る罠カード※。
※召喚されたモンスターそのものを破壊するわけではないので注意。
普通に使っても1〜2枚相手のデッキを削れるので、「カラテマンデッキ」の「カラテマン」、「恐竜王国デッキ」の「二頭を持つキング・レックス」など、3枚積まれてそうなキーカード、メインアタッカーの召喚時に発動してみるのもありです。相手のデッキに眠る潜在的な勝ち筋をつぶせることもあります。
しかし、このデッキにおける「連鎖破壊」の真価は「ウォーム・ワーム」とのコンボです。自分が召喚した「ウォーム・ワーム」に「連鎖破壊」を使い、手札・デッキ内から「ウォーム・ワーム」を“破壊”、デッキ破壊効果を誘発させることができます。
普通に使っても、コンボでも強力ですが、惜しむらくは「連鎖破壊」が1枚しか手に入らないことでしょう。
「デッキ破壊デッキ」のサポートカード
闇帝ディルグ
「闇帝ディルグ」は、デッキ破壊効果を持った上級モンスター。
デッキ破壊効果を使うには、相手墓地のカードを除外しなければいけませんが、蘇生カードや、「ダーク・ネクロフィア」の召喚条件など、相手の墓地利用を助けてしまうという「デッキ破壊デッキ」の欠点をある程度克服することができます。
デッキ破壊効果を持ったカードは可能な限りデッキに入れておきたいところですが、「闇帝ディルグ」は上級モンスターであるという点がネック。「デッキ破壊デッキ」には、破壊される事が前提のモンスターが多く、蘇生カードを使わなければアドバンス召喚を狙うのは難しいです。
しかし、キーカードからは外したものの、追加のデッキ破壊用カードであり、上記墓地利用の阻害や、召喚さえしてしまえば(攻撃表示ですが)壁としても利用できる便利なカードです。1枚はデッキ入れておくといいかもしれません。
本陣強襲
「本陣強襲」は、デッキ破壊効果を持った罠カード。相手のデッキから2枚を墓地へ送ることができますが、発動コストは重めです。
とは言っても、追加のデッキ破壊カードとして十分検討できます。このカードを採用する場合は、「リグレットリボーン」の効果で自壊する前のカードをコストに充てるか、「ワーム・ベイト」「迷える子羊」などトークンを生成するカードと組み合わせると良いでしょう。
徴兵令
通常、「徴兵令」の効果は安定しておらず、召喚可能なモンスターカードをめくれなかった時、こちらに何の得もないまま相手にカードをドローさせてしまうという欠点があります。しかし、このデッキにおいては、それも相手のデッキを削ったと考えられるため、どちらに転んでも得なカードです。
モンスターカードを特殊召喚できた場合は、壁として使い捨ててもいいですが、前述した「闇帝ディルグ」をアドバンス召喚するのに使っても良いでしょう。
フリッグのリンゴ、イタクァの暴風など
デッキの残りは「フリッグのリンゴ」「イタクァの暴風」など、時間稼ぎ用のカードがおすすめです。モンスターの召喚はデッキ破壊用のカードの方が優先度が高いので、こちらは魔法・罠カードを優先。
基本は上記2枚をおすすめしますが、「本陣強襲」の採用枚数を増やすのであれば、「スパイダーエッグ」「ワーム・ベイト」「迷える子羊」等などのトークン生成カードの方が良いでしょう。
「デッキ破壊デッキ」におすすめのデッキスキル
デュルエルスタンバイ
「デュルエルスタンバイ」は、杏のドロップスキル。お互いの初期手札を1枚増やします。
ドロップスキルなので習得するのは大変ですが、実質相手のデッキを1枚削り、ややモンスターカードの少なくなりがちなこのデッキの初動を安定させる、非常に相性の良いおすすめスキルです。
リスタート、バランス
「デッキ破壊デッキ」は、モンスターカードが少なく、単体では機能しにくいカードも多いことから、初動が安定しにくいです。
そのため、初期手札を変更・操作できる「リスタート」「バランス」はどちらもおすすめ。
ドローセンス系
「ドローセンス」でドローする狙いは、「ウォーム・ワーム」「悪魔の偵察者」。発動条件を満たしたらすぐに発動しても良いですが、壁モンスターが欲しい時、「リグレット・リボーン」を使いたい時の「ウォーム・ワーム」、デュエル終盤で相手のデッキ枚数わずかの時の「悪魔の偵察者」など、ここぞという場面に使うのがおすすめです。
発動条件自体は、「フリッグのリンゴ」を使うことによって容易に達成できるでしょう。
「デッキ破壊デッキ」の回し方
基本的には、「ウォーム・ワーム」「悪魔の偵察者」をひたすら召喚し、こちらのライフが尽きるのより先に相手のデッキが切れることを狙います。
注意すべき点は、「浅すぎた墓穴」「リグレット・リボーン」の使い方です。
浅すぎた墓穴の使い方
まず、通常2枚のうち発動の優先順位が高いのは「浅すぎた墓穴」です。
というのも、このデッキは基本的に受け身なため、特にこちらから除去等の妨害をしない限り、多くの相手にモンスターを展開されてしまいます。そして、モンスターカードゾーンが埋まり、発動条件を満たせなくなってしまうことが多いからです。
このカードを使ってしまったことで、次のターン敗北濃厚という場合でない限り、なるべく使える時に使ってしまうのが良いでしょう。
リグレット・リボーンの使い方
「リグレット・リボーン」の注意点は、対象モンスターが戦闘破壊されないと発動できないということ、「悪魔の偵察者」は蘇生しても(デッキ破壊を狙うのであれば)意味がないということです。
以上のことから、でうきる限り「ウォーム・ワーム」、もしくは「闇帝ディルグ」と「リグレット・リボーン」はセットで使いましょう。
ライフを狙わず特殊勝利を狙え!
デッキ破壊という1つの特殊勝利を狙う、非常に特殊なデッキが「デッキ破壊デッキ」です。
そもそも、相手と殴り合わないというところで、普段と違ったデュエルをできますし、相手に対策されづらいという点も魅力であると言えるでしょう。
今回は、多数の直接的、間接的デッキ破壊カードで、一気に押し切ることを狙いましたが、もう少し耐久しながらじわじわと追い込むプランでも強力です。そのように、デッキの拡張性があるのはもちろん、今後追加されるカードによってもまだまだ強化・工夫していけるので、ぜひ「デッキ破壊デッキ」を組んでみてください。
「デッキ破壊デッキ」のおすすめデッキレシピ
モンスターカード(7枚)
ウォーム・ワーム |
3枚 |
闇帝ディルグ |
1枚 |
悪魔の偵察者 |
3枚 |
魔法・罠カード(13枚)
浅すぎた墓穴 |
2枚 |
カップ・オブ・エース |
3枚 |
フリッグのリンゴ |
2枚 |
リグレット・リボーン |
2枚 |
強欲な瓶 |
1枚 |
本陣強襲 |
1枚 |
イタクァの暴風 |
1枚 |
徴兵令 |
1枚 |